・PHPとRubyの違い
・PHP(WordPress)のオススメ勉強法について
本記事ではHTML→CSS→Javascriptと進んできた人たちがたどり着く疑問についてweb制作を1年間やってきた僕の実体験に基づいて解説していきます。
HTML&CSSのオススメ勉強法に関しては、[はじめの学習に最適]オススメの参考書3選で解説しています。
とはいえ、「RubyかPHPか」に関して、結論から先に言うと
結論:Web制作をしている人はPHP一択
と断言できます。
PHPとRubyのできることの違い
結論から言うとほとんど変わらないのが現状です。
厳密にいえば、Rubyのほうがフレームワークが優秀とか、教材が多いとかはありますが、Web制作者・特に副業でやるレベルであれば気にしなくてもいいレベルだと思います。
各言語の違い
言語の違いは「記述方法」の違いによって区別されることが基本ですが、各言語には得意なジャンルがあります。
例えば今話題のPythonはデータ解析が得意なのでデータを利用したAIの開発に利用されているし、Unityはゲームの作成を得意としています。
このように各言語にはそれぞれが得意とするジャンルがありますが、PHPとRubyはどちらとも「Webアプリケーション」が得意、という特徴があります。
更に、どちらが格段に優れているかという差別化もできていないので、「こっちがいい」とも断言できないのが現状です。
それぞれがどの開発に向いているかは以下のサイトが詳しく解説しているのでURLを載せておきます。
Rubyでできること:https://www.sejuku.net/blog/14075
この2つを比較してみると、できることが似通っていることが分かると思います。
では、ほとんど同じ機能を持っているのにPHPをオススメするのかについて解説していきます。
PHPをオススメする理由[案件が多いから]
結論から言うとWordPressがPHPで書かれているからです。
WordPressとはブログやホームページを作成するときに使われる世界最大のCMSですが、サイト制作やLP案件はWordPressでの制作を依頼する会社が増えています。(詳しくはWordPressの公式ページをご覧ください)
現在、Web制作の勉強をしている人の多くは「副業で稼ぎたい!」と思っている人が大半だと思いますが、Web制作案件では、WordPressでのサイト設計の案件が多いです。(逆にRubyでのサイト制作依頼は少ない)
「百聞は一見に如かず」とも言いますので、実際に「WordPress」と検索すると、案件の数が分かります。
(※2021年12月段階では「ランサーズ」で23,000件ほどの依頼あり)
以下の4つは有名どころのクラウドソーシングサイトなので、未登録の方は登録をオススメします。
(3分ほどで登録可能)
Web制作の案件は主にLP案件やサイト構築が主な業務ですが、近年ではHTML&CSSのみで受けられる案件数が減少しています。
それこそ、「CMSの普及に伴ってWordPressの需要が増えている」のが原因です。
逆な言い方をすれば、WordPressができるようになれば、受けられる案件が増えるということになります。
なのでPHPかRubyかといわれれば僕は間違いなくPHPをオススメします。
ただこのような書き方をすると
という疑問が出てきますが、ずばりRubyでのweb制作案件はほぼないです。そのため、web制作を考えている人はPHPを学ぶことをオススメしています。
※厳密には、Rubyでも案件は取れますが、Rubyでの需要が大きくないこと、Web制作の関連書籍が明らかに少ないことからもオススメできません。
要は「需要があるほうを勉強しよう」ってことですね。
では、Rubyはどういう人が学ぶのがよいか、についてこの後解説していきます。
Rubyを使うべき人
Rubyを使うのは主にweb開発をする場合になります。
Web制作において行う業務はプログラミングをwebページ上に表示させることであるのに対して、Web開発では目に見えないサーバーのやり取りをプログラムするのが主な業務になります。
Rubyは現在も人気のあるプログラミング言語ですし、Ruby on Railsは優秀なフレームワークなので、Web開発やアプリケーションを作るのにも最適な言語なので、十分学ぶ価値はあると思います。
しかし実際にはRubyの役割をPHPも果たすことが可能なので、Rubyをやらなくてもいいのでは?という意見があります。
これに関しては、会社や取引先、案件などの使用言語を見て判断すればいいと思います。
Rubyを中心に開発をしている会社に入りたければRubyを勉強すればいいし、PHPを扱っている会社ではPHPを勉強すればいいということですね。
案件数・人気ランキングからみたPHPとRuby
いちおう、客観的な指標として、「案件数」と「人気言語ランキング」を掲載します。
まずは、人気ランキングから。
(引用:https://www.tiobe.com/tiobe-index/)
このランキングはTIOBE Softwareが掲載した2021年8月の人気ランキングです。
ご覧の通りPHPはプログラミングの中でも人気言語ランキングで8位になっていて、Rubyは圏外という結果になっています。
次に新規求人ランキングについて。

ランキングは、レバテックキャリアで2019年度新規に発生した正社員向け求人データからつくられています。
このデータは2019年のものと若干古いデータになりますが、2019年度の求人データではPHPは2位、Rubyは5位という結果になっています。
これらの結果見ても、PHPもRubyも人気かつ就職で使いやすい言語であることが分かります。
どっちを勉強しようか迷っている場合には、お気持ち程度でPHPのほうがいいかな?くらいですね。
僕はPHPの勉強を2か月ほど学習していましたが、くせの無い記述とPHPの情報量の多さから不自由なく学習を進めることができました。
難易度もプログラミング言語の中では低く、オススメだったのですが世の中の需要を見る限りはまだしばらく廃れることはなさそうな点も評価できます。
なので、
「どの言語を勉強しよう…」
「転職に向いている言語を勉強したい!」
という方にもPHPはオススメできる言語です。(Rubyでも可)
Web制作が目標だけど、Rubyを先に学習してしまった場合
もしかすると、「PHPかRubyか?」という二択でRubyの勉強を先にしてしまった人もいるかもしれませんが、問題ないです。
というのも、上記でもいったようにこの2つの言語は書き方のルールが異なっているだけで機会に出す命令自体が似通っているので一方を学習することでもう一方の学習もスムーズになります。
感覚としては、ソフトボール経験者が野球をやるようなものなので、上達はかなり早いと思うので大した問題にはならないと思います。
まとめ
以上のことから、Web制作をメインに活動したい方にはPHPをオススメします。
ただ先ほども述べた通り、この2言語は似ているので、すでにRubyを学んでしまったという方でWeb制作をしたいと思っている人は学習コストがあまりかからずにPHPを学ぶことができます。
皆さんが受注するであろうWordPress案件に出てくるPHPは基本文法が理解できればOKなので、PHPをある程度勉強してからWordPressに移るのではなく、WordPressを学びながらわからないPHPの記述を覚えていくほうが効率的だと思います。
オススメの勉強法・教材については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はそちらもぜひ!
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これを機にWeb制作を学ばれている方はPHPやRubyについて調べてみても面白いかもしれませんね。
ではまた!