挫折

心当たりがあったら要注意!医学部で留年する人の4つの特徴と対策

医学部では留年が多いって聞いたけど、実際どうなの?
医学部の現状も含めて、医学部で留年する人の特徴と留年しないための対策を知りたい。

本記事ではこのような疑問を解決していきます。

 

・医学部の留年事情
・医学部で留年する人の特徴
・医学部で留年しないための対策
この記事の筆者は現在は国公立大学医学部に在籍している現役大学生で、合格までの道のりや勉強方法についての解説記事を出しています。

本記事では「医学部で留年する人の特徴と留年しないための対策」について解説します。

 

僕は2年生から3年生に上がるときに周りから「あいつ留年するだろwww」とささやかれながらも無事進級を果たしました。

ただ、進級判定で、共に勉強をしてきた同胞をたくさん失っています。

進級判定の地獄を幾度となく経験してきた僕ですが、その経験から留年しない人と留年してしまう人の違いが見えてきました。

 

「医学部で留年しないか不安」
「ヤバい!留年しそうなんだけど…」
「どうすれば留年を回避できるかな?」

こんな悩みを抱える医大生の悩みを解決します!!

 

同胞のしかばねを踏み越えてきた僕ですが、
今回は医学部で留年する人の特徴と留年を回避する方法を紹介します。

(前提)医学部の留年事情について

メンタルケア

 

 

まずは、客観的なデータとして医学部の留年率は他学部と比べても非常に高い傾向があります。

 

医学部以外の学部でのストレート卒業率は88%、  医学部医学科のストレート卒業率は83%

(引用:学校基本調査 / 令和2年度 高等教育機関卒業後の状況調査

医学部は留年しやすいイメージを持つ人は多いですが、客観的に見ても他学部よりも多いようです。

 

たまに留年に関して「大量虐殺」と揶揄されるような大量留年が発生することもあることからも、医学部における進級の位置づけはほかの学部とは違うのかもしれません。

 

※近年の大量留年の事例を掲載しておきます

広島大学大量留年事件(学年126人中120人留年)

 

「留年」と聞くと勉強していない、という印象を持つ方も多いかもしれませんが、医学部ではその特殊性から勉強しても留年する可能性があるという前提でこの記事の解説をしていきます。

 

医学部の特殊性に関しては別の投稿で解説しています。

 

※ただし、学校にそもそも行ってなくて留年しそう、というのはどうしようもないのでご了承ください。

 

 

では「医学部で留年する人」の特徴について次から解説していきます。

医学部で留年する人の特徴

対象者の選定の様子

医学部で留年する人の特徴は、大きく分けて

・危機感を持てない
・情報をもっていない
・勉強の最大火力が低い
・完璧主義の
・提出物を出さない

の5つです。(ほかにもあるかも)

 

1つずつ解説していきます。

 

本試・再試にて危機感を持てない

危機感を持てない人です。

 

特に本誌の前には周りとのギャップが大きい人が多い印象です。
周りがやり始めたタイミングでも勉強を開始しない。

 

「なんだかんだ直前でも間に合うっしょ」

位の感覚の人はほぼ再試験にかかるのが現状です。

 

質問者
でも周りもそういってるし…
という意見もありますが、直前でも合格する人には裏で努力しているのを隠している場合か直前期の集中力が高い(危機感が強い)のどちらかが当てはまっています。
事実として、あなたの周りにいる同級生の多くは直前期には図書館に入り浸っているのではないでしょうか?
こうした現状から、あなたがすべきことは周りと同じことをする、これに尽きます。
質問者
あたりまえじゃねえか!
こう思われる人も多いと思います。
しかしまわりと同じことをする、これは「医師国家試験の合格率が90%である」という事実からもわかるように医学部の進級では集団と違うことをすること、これが留年の原因になるのではないでしょうか?
心当たりがある方は早速実践してみることをオススメします。

過去問や傾向に関する情報を持っていない

情報を持っていない人

 

これは、まじめな学生も当てはまりうる特徴です。

具体的には過去問の入手ができていなかったり、授業に出ていないせいで出題傾向が分からなかったり、ということが挙げられます。

 

医学部進級で一番重要なのは情報です!!

 

特に留年の危機に反している人は再試を受けることになると思いますが、教授からの試験問題の情報を事前に通達されていない場合は必ず試験範囲や出題傾向を聞きに行ってください

試験範囲の確認は、試験問題を見たときに「この範囲テストにでるのか…!」といった致命的な失敗を避けることができます。

 

教授も「こいつを留年させたら面白そう」といった気持ちはないと思うので、聞きに行くとヒントをくれることが多い印象です。

なので、再試にかかったらすぐに教授に話を聞きに行ってみることをオススメします。

 

また、本誌に関しては先輩に「難易度・過去問から出る問題の割合・留年科目かどうか」の3つを聞いたうえで、過去問を入手してください。

 

追試・再試になったときには、再試経験のある先輩からの情報も入手しとくと、心の安定・難易度の把握にも役立つので、留年しそうな人ほど行動することをオススメします。

勉強の最大火力が低い人

これは才能が絡みますが、自頭が弱い人や暗記が苦手な人は要注意です。

 

上記の「危機感を持てない人」でも説明した通り、直前に詰め込むのは死亡フラグだといいました。

この時説明した、直前でも間に合う人というのはいわば「最大火力の高い人」になります。
これに該当するのは、自頭がいい人と暗記が得意な人に当たります。

残念ながらこの記事を読んでいる人は「最大火力の高い人」ではない可能性が高いので対策を伝授します。

それは計画的に勉強することです。

 

これを聞くと

Name
それができたら再試になんてかかってねえよ!

といわれそうですが、そうなんです。

進級する人(再試にかからない人)はこの計画的に勉強できる人にあたります。
厳密には、自分の能力を過大評価しない人ですね。

 

医師国家試験に合格する____。
これを一つの目標にしたとき、合格するためにはまさに計画的な勉強が必要になります。

医学部の進級判定は医師国家試験の合否に直結する指標なので、今のうちに勉強の仕方を学んでおけよ、といった大学からのメッセージではないでしょうか。

よく医学部でささやかれる「あいつは目の輝きを失った」というのはまさに医学部のカリキュラムに溶け込んだ状態を表すのではないでしょうか(笑)。

 

Twitter界隈で有名なエクレア先生の図なんかは医学部の現状を表していて面白いですね。

 

完璧主義の人

医学部で再試・留年する人に多い特徴です。

 

「この問題を解決するまでは次に進めない」
「図書館で調べよう」

一見すると、探求心が高く、理屈から勉強しようとしている模範的な大学生の行動に思えますが、再試・留年を回避する行動としては、0点です。

 

というのも、医学部では科目の多さ・暗記量の多さから時間が足りなくなるからです。

1日1~2科目を3週間何てこともザラです。

 

もちろん、日ごろから勉強している人であれば、「なぜ?」を追求してもいいと思いますが、たいていの医大生は せいぜい1か月前からしか勉強しません(笑)。

そんな中で、「重い科目」・「留年科目」の勉強に注力すると時間が足りなくなるのは必至だと思います。

 

皮肉なもので、「なぜ?」を追求して10問しか勉強していない人よりも、暗記で20問ごり押しした生徒のほうが点数が高くなることがあるのが医学部です(笑)。

 

科目ごとの勉強の力の入れ具合を調節し、度に手を抜くこと・完璧主義よりも完了主義、一回で完璧にするよりも周回する。

これが、留年しないコツになります。

勉強の優先順位

これは個人的な主観が入りますが、基本は

過去問>先輩のノート=教授が指示した問題>レジュメ>>>>教科書・参考書

の順番です。

 

「過去問とかレジュメの意味が分からない」

こういった気持ちから参考書を買う人がいますが、たいていの場合コスパが悪いです。

 

これこそ「勉強のための勉強」になりがちです。

大抵の場合は、暗記でのごり押しだったり、友達に聞けば解決できる問題なので、市販の参考書に過度な期待を持つのはご法度です。

 

前期サボってしまった場合

医学部のテストでは、前期と後期の合算で合否を出す場合がありますが、前期をサボってしまった場合は、いったん後期の勉強を後回すのもアリだと思います。

 

この方法は邪道そのものですが、ぶっちゃけ再試で拾えればOKですよね?

 

ありがちなパターンとして、「後期で8割とれるように…」って考える人がいますが、ほかの科目を6割(合格点)に乗せる方が絶対に効率がいいです(笑)。

 

よく見るパターンは共倒れですね。

頑張った科目を惜しくも落とし、頑張れば合格できた科目も落とす___。

 

これがいちばんダメです!!

 

再試の科目の数だけ心の負担が大きくなりますし、何より前期以上の勉強量を求められるので、労力がきついです。

その場での正解は、前期駄目だった科目を捨てて、後期の本誌でとれる科目を全力でとりに行くことです

 

どんな科目でも、再試期間中に1~2科目であれば、勉強すれば合格できるはずなので。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「なんだよ、留年を回避する裏ワザを教えてくれるんじゃねえのかよ」

 

と思われた方もいたかもしれませんが、留年を回避するためには集団と同じ行動をする、これに限ります。
先述した通り、医師国家試験合格を目標にしているなら尚更だと思います。

 

提出物を出せない人

これは上記4つに比べてベクトルが違いますが、留年する人の特徴に当てはまります。

 

医学部では、カリキュラムに従って授業が行われていきますが、中にはレポートをはじめとする提出物の提出が求められることが多いです。

 

医学部では試験の難易度の高さから、

「試験さえ通れば進級できるだろう」

といった考えの人が多いと思いますが、実際それは違います。

 

レポートと試験が合算な科目ではレポート点分不利になりますし、レポート点で単位認定が出される科目ではレポートの提出が無ければ落第になってしまいます。

 

結局のところ、

提出物を期限内に出す、といったあたりまえのことを言っていますが、残念ながらそれを理由に留年した学生がいます。

 

試験が大切なのは当然のことですが、まずは当たり前のことを当たり前にやってほしいと思います。

 

もし仮に提出物の提出が遅れている場合は、できる限り早く提出することをオススメします。

実際のところ、教授側からの催促メールが届いた段階で厳しいので、催促メールが届く前の提出が望ましいです。

 

再試に苦しんでいる人向け

現在留年を決めるような再試をしている、という方は計画を立てて勉強するようにしてください。

 

具体的には、

・一日のスケジュールを決める(何をやるか)
・時間ではなく、タスクベースで考える

この辺を意識してみてください。

 

大抵の方は携帯をいじってしまう・音がないと逆に落ち着かない人が多いと思いますので、オススメは

このBGMを使って勉強することです。

 

「高校生用じゃねえか(笑)」
「こんなのでいいの?」

と思われると思いますが、とりあえずこのBGMが消えるまで勉強してみてください。

 

「今日から1日12時間勉強する」

といった漠然とした、難易度の高い勉強は絶対に挫折するので、まずは2時間勉強してみましょう!

 

再試ラッシュになる人は病みやすい

客観的な事実・体感からしても、再試ラッシュ中にうつ病になる人は多いです。

 

医学部でうつ病になるケースとして多いのは、

  • 医学部の過密スケジュール
  • 留年がかかった再試ラッシュ中
  • 留年した年

の3つです。

 

後者2つは未然に防げるはずなので、本当にもったいないです。

 

この記事を読んでいる学生は「留年しそうな学生」が多いと思いますので、ひとこと言うと

気楽に頑張れってことです。

 

先述した通り、教授も「留年させたろ(笑)」といったような愉快犯はいないですし、しっかり勉強していけば受かるような内容のはずです。

 

なので、「留年したらどうしよう」「進級判定が怖い」という気持ちはわかりますが、まずは目の前の試験をクリアできるよう頑張ってください!

 

これを読んでいる皆さんが無事進級できることを願っています。

それではまた!