「親ガチャって学力と関係あるのかな」
「最近親ガチャって聞くけど、実際には関係あるのかな」
「親ガチャに当たらなかったらどうすればいいの?」
本記事ではこういった疑問や悩みを解決します。
こんにちは!
僕は現在地方の国公立医学部に在籍しているShinと申します。
僕の家は父がサラリーマンで、一般的に普通の家庭でしたが、医学部に入学した時には親が医者、という人の割合の高さに驚きました。
入学式の時には、ベンツやレクサスの車が駐車場にたくさん止まってた時は笑いました。
「親ガチャSSRやん…」
こう思った記憶があります。
親ガチャと勉学の能力に関係はあるのか?という質問に対しては
関係は大いにある
と断言できます。
本記事では、昨今話題になっている親ガチャについて、学力の観点と医学部に在籍している僕の肌感覚から考察していきます。
・親ガチャと子供の学力には相関があるのか
・親ガチャで当たらなかった人はどうすればいいか
(前提)そもそも親ガチャとは?
昨今、話題に上がっている「親ガチャ」ですが、まずは定義から見ていきましょう。
子どもの立場から「親は自分では選べない」「どういう境遇に生まれるかは全くの運任せ」と述べる表現。
ソーシャルゲームにありがちなキャラクター入手方法(いわゆるガチャ)になぞらえた言い方。(引用:親ガチャ – Weblio辞書)
このように定義されています。
ネットでいわれている「親ガチャ」のあたりはずれは、容姿や環境、特に金銭面で判断されていることが多いようです。
「親の年収が高い子供はいい教育を受けられるおかげで、いい大学に入れて、就職に有利になる____。」
こういった言葉が多く聞かれますが、実情はどうなのでしょうか?
本記事では、学力(学歴)と相関が強いと騒がれている、親の年収・教育に焦点を絞りながら、一つの指標として、医学部の実情をもとに考察していきます。
(本記事では、主に「親ガチャの当たり」=金銭的に余裕のある家庭、と定義していきます。)
(年収)医大生の親は医者!?データから解析
医大生の親についてのデータをまずは見ていきます。
医師は「親もまた医師」というイメージの強い職業です。代々、医者の家系で「世襲」のように感じられる家庭も少なくありません。実際、国公立の医大では30%程度、私立医大にいたっては50%程度もの学生の保護者が医師といわれています。
(引用:医学部予備校比較サイト)
こういったデータが出ています。
冷静に考えれば、同級生の親の職業が30%以上医者っていうのは凄くないですか(笑)。
僕の通っている大学では、感覚で40%くらいが医者の子供でした。
医師の平均年収が1200万円程度であること、日本の平均年収が461万円であることを考えるとやはり医大生の親の年収は高い傾向にあるといえます。
そもそも医学部では、国公立の医学部であれば360万円で通うことができますが、私立の医学部では卒業までに最低でも2000万円程度、高い大学であると4000万円以上かかります。
学生の学費に数千万円だせる親、という点からも「医大生の親の年収が高い」というのはあながち間違っていないと思います(奨学金でやりくりしている一般家庭の人もいます)。
「親の年収が高いと子供の学力が上がりやすい」
生きているとなんとなく抱くイメージですが、しっかりと相関がありました。
(引用:保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究)
このデータを見る限りでは、親の年収が高ければ高いほど子供の学力が高いという傾向が出ています。
結構シビアな結果が出ていますが、この結果は、高所得者が子どもの勉強にお金をかけていることと親の教育が強く影響していると考えられます。
子どもにお金をかける、という意味では塾代だったり、私立の中高一貫校に入学させる、といったことが挙げられます。
という意見も聞かれそうですが、やはり学べる環境があり学習の選択肢を多く持っている人のほうが学習に触れる機会も増えて、一般的に成績も上がりやすいです。
親の教育に関しては、次の章で解説します。
(教育)医大生で多い!?中高一貫校
まずはこれですね。
見出し通り、医大生の中には中学受験を経験している人が多いです。
僕の大学でも、東京の中高一貫校に通ってた生徒の人数が30人ほどいました。
「地方の大学なのに…東京おそるべし」って思ってました。
ただ、首都圏の中高一貫校の生徒に話を聞くと
「物心ついたときには塾にいた…」
「大学受験よりも中学受験のほうが勉強した(笑)」
っていう生徒が多かったんですよね。
小学校の時には、習い事をしたり、放課後に友達とサッカーをしていた僕は全く中学受験とは無縁でしたが、中学受験のエピソードを知ったときは「それは勝てないや」と本気で思いました。
地方住まいの方の周りにはそもそも中高一貫校がなかったり、情報がなかったりして学力面ではどうしても劣ってしまいがちです。
中学校入試を始めるタイミングは4年生や5年生から始める人が多いことを考えると、
子どもの努力もさることながら親の影響が大きいのは明白ではないでしょうか。
「子どもがやりたいことをやらせる」といった教育方針だったり、「高校受験から頑張ればいい」、といった考え方もありますが、「子どもをレベルの高い環境に入れる」といった考え方は将来的に高い学歴と相関しているのは事実です。
実際に医学部の合格者数を見ると中高一貫校の割合は高くなってます。(関西)
(引用:医学部をめざす新中学生へのアドバイス)
私立の中高一貫校が多く出てきていますが、前章でいったように教育にお金を捻出できる環境があったり、中学受験に向けた塾代などを考えると少なからず親の影響はある、といえるのではないでしょうか。
(もちろん、公立高校でも高い合格実績を出しているところもあったり、中高一貫校じゃなきゃいけない、というわけではないです)
全員に見てほしいこと
さて、ここまでは「親ガチャ」に当たることが学力に相関しやすい、という話をしましたが
じゃあ親ガチャがすべてか、というと答えはNOだと思います。
実際に学力が高い人や成功している人が全員、親ガチャに当たっているかといえばそんなことは無いですよね?って話です。
となると、やはり重要なのは人よりも努力するってことですね!!
「なんだ、結局は根性論か…」と思われる人も多いかもしれませんが、最後は努力量によると思います。
僕は高校1年生の時に「医者になりたい!」と思ったのですが、中高一貫校の存在や浪人生の存在を知ってからは人一倍努力しました。
勉強机にかじりついたり、泣きながら勉強したり____。
学生時代は、ほかの受験生のだれよりも勉強した、こう言えるくらいはやりました。
自分は、成功っていうよりも自己実現だったのですが、世の中の成功者と呼ばれる人は努力量は半端ないと思います。
例えば、youtuberのヒカルさんは「自分は高卒だけど大卒の奴らには負けたくない」という思いから反骨心で努力したり、神脳と呼ばれた河野玄人さんでさえ「学生時代はだれよりも勉強した」といっています。
今回紹介したのは、少しマニアックな方かもしれませんが、結局成功してる人は努力と行動をしています。
少なくとも
「俺は親ガチャ外れたからな(ボリボリ)」といって寝っ転がるようなことはしないのではないでしょうか。
勉強に関しては人よりも努力し、成績を上げれば給付型の奨学金をもらえたり、塾の料金がタダになる、といった特典があることも多く、努力が選択肢を広げるケースも増えています。
情報に関しても、昨今のネットの普及でyoutubeやサイトなどを通して容易に必要な情報を入手できるようになったので、自分が調べようと思えば大体の情報を得ることができます。
塾に通わなくても医学部に合格する学生
先述したように、医学部には一般的に言われる「お金持ち」の子どもは多いですが、もちろん絶対的な努力量で合格した学生もいます。
彼らの共通点は、
・学びに対して探求心がある
・評定や成績に対して貪欲
・先を見据えた選択をしている
・現実的
という共通点がありました。
もちろん、この型に全員が当てはまっているわけではないですが、自分の選択肢の中で最善の方法を選ぶ、という意味では共通していました。
転職・就職を金銭的に支援する会社も増えてきている
この考え方は転職や就職でも同じです。
特に最近では、「運の再分配」という動きを見せる企業も存在します。
このニュースで出てくるのは「支払い能力がつくまではお金をとらないよ」というシステムです。
金銭的な理由で決断ができない人にとっても決断しやすいシステムです。
この動きはほかにも、プログラミングスクールで「転職できなかったら受講料タダ」といった転職を応援する動きがあったりと、新しい行動を促してくれる動きが増えています。
こうした社会の動きは、金銭的なしがらみを取り除いて、努力が報われる形に動いてくれているのではないでしょうか?
いろいろと書きましたが、要は情報は自分で仕入れて自分で行動しろ!ってことですね。
結局我々は親は選べないので、与えられた場所で咲きましょう!
ではまた!