今回はこの悩みを解決していきます。
まずは結論から。
結論:中学受験を優先させるべき
小学校での「プログラミングの義務教育化」やAIの普及などに伴い、習い事として人気急上昇中のプログラミング___。
「英才教育の一環としてプログラミングを学ばせたい!」このように考える人が多い中で、中学受験を控えている子どもを持つ親御さんもいると思います。
プログラミングか中学受験か、この2択の時は中学受験に集中することを強くオススメします。
いつから習い始めるのがベストなのかは以下の記事で解説しています。
質問者 プログラミングを勉強し始めるのは何歳くらいがいいのかな? 今回はこの質問にお答えします! 結論:小学校4,5年からがオススメです こんにちは! 僕は現在、医学部に在籍していて趣味[…]
なぜ中学受験を優先させるべきか、その理由は以下の通り。
1. 「論理的思考力」は勉強でも身につく
2. 確率的に学歴が高いほうが生涯年収が高くなる確率が高くなる
3. 中学生以降でも学ぶ気があれば学べる
本記事では、この3つの解説をしていきます。
自己紹介が遅れました。
僕は、現在医学部に在籍しているShinと申します。
普段は医学の勉強をしていますが、趣味としてプログラミングをよくいじっています。
僕自身はプログラミング歴は1年程度ですが、プログラミングを本格的に始めたのは大学生になってからです。
本記事では、そんな僕の主観がゴリゴリに入ってますので「こんな考えの人もいるんだ…」くらいの感覚で読んでいただけると幸いです。
「論理的思考力」は勉強でも身につく
結論:「プログラミング思考=論理的思考力」なので受験勉強で十分に養える
「プログラミングを勉強すればプログラミング思考が身につく」といった文言を聞いたことは無いでしょうか。
この記事を読んでいる人の中には
と思う人もいると思います。
ただ、この「プログラミング思考」とは何なのかを考えていくと、ほとんどが「論理的思考力」のことなんですよね(笑)。
何なら、論理的思考力の中にプログラミング思考がある、っていう位置づけになっています。
この「プログラミング思考」という言葉が混乱を招いていることになります。
中学受験では、レベルに差はあれど「問題に対する筋道を立てて考えること」を要求されます。
この能力こそ論理的思考力が問われますが、この能力は主に算数で身に着けることができます。
何なら、中学受験で論理的思考力を鍛えておくと「なぜ?」に対する問題解決能力もつくので、プログラミングで身につけたい能力は中学受験で十分、ということになります。
(ただし、プログラミングを勉強すればパソコンの基本的な使い方や、プログラムの性質などを直感的に理解できるので、中学受験がプログラミング学習に勝っている、というわけではない)
「プログラミングを学ばせたい!」と思う大半の親は、子どもをプログラマーにしたいというよりもプログラミングを通して論理的思考力を養わせたいと思っているので、この観点からは中学受験でも達成できる事案になります。
少し僕の話をすると、一般的に優秀といわれている医大生でもプログラミングをいじったことのある人は学年で5人もいませんでした。
小学校の頃はピアノや水泳、学習塾など人によって習い事は様々でしたが、特にプログラミングを学ばなくても医学部レベルに到達できる感じでした。
結局は日々の学習の積み重ねなので、プログラミングにこだわる必要はないかなーと感じました。
確率的に学歴が高いほうが生涯年収が高くなる確率が高くなる
「IQを決める要因の半分は遺伝、半分は環境」
これは米国立衛生研究所が出したデータですが頭の良さは、遺伝と環境がおよそ半々で影響すると言われています。
親のIQは操作できないにしても教育機関だったり、周りの友達のレベルといった子どもの環境は変えることができます。
その最たる例が受験に当たります。
「IQが高くなること=幸せになる」というわけではないのですが、将来の年収とIQには明らかな関連が見られているのも事実です。
ただ中学受験を一方的に推してしまうと
という反論もありそうです。
これに関しては、確かにその通りです。
小学生のうちからプログラミングをやる人間なんて多くはないし、自分で問題を解決する取り組みを小さいときからできるのは素晴らしいことです。
ただ、受験とプログラミングを天秤にかけたときにつぶしが利くのは圧倒的に受験になります。
受験では環境を含め、進路でも受験していない人よりも有利になるのに対して、プログラミングはそれ自体で成功する人は多くないし、挫折だったり興味の問題でやめてしまう人が多いのが現状です。
1年後に辞めてしまったときに環境が残る受験と何も残らないプログラミング、どっちが一般的にオススメできるか、といえば受験といえるのではないでしょうか。
中学生以降でも学ぶ気があれば学べる
これはプログラミングのメリットといってもいいと思います。
お金がかからない
部活動と両立ができる
教材がたくさんある
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では「中学受験とプログラミングでは中学受験を優先するべき」という見解とその理由として
1. 「論理的思考力」は勉強でも身につく
2. 確率的に学歴が高いほうが生涯年収が高くなる確率が高くなる
3. 中学生以降でも学ぶ気があれば学べる
という見解を出しました。
冒頭でも述べましたが、あくまで個人の見解なので「これが絶対に正しい!」というつもりはないですし、実際にプログラミング関係で有名になったFacebookのCEOのザッカーバーグやホリエモンなどは小学校の頃にプログラミングに触れています。
って言われそうなんですが、彼らは「学業とプログラミングを両立させた」人物です。
今回は「中学受験とプログラミング、どっちを優先させるべきか?」という議題だったので、この結論を出したのですが、両立できるなら両方できるに越したことは無いです。
実際、プログラミング教室で学ぶような「プログラミングを使ってロボットを動かす」といった経験は視野を広げることができますし、「プログラミング=楽しい」という感覚を持っておくと学習をスムーズに進めることができるのも事実です。
そのへんはバランスですが、子ども自身が興味を持ったり、学習に余裕があるならチェックしてみてもいいかもしれませんね。
本記事は以上になります。
ではまた!