方法論

[親御さんにこそ見てほしい]家庭教師の正しい使い方

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家庭教師をつけて子どもの成績を上げたい

子どもに勉強の仕方を教えてほしい!

家庭教師を雇うメリットを知りたい

このような悩みを解決していきます。
中学・高校生のお子さんを持つ人にぜひ読んでほしい記事になります。

 

・家庭教師は基本的に成績を上げられない
・家庭教師が生徒にしてあげられること
・どうしても成績を上げたいときに利用すべきもの

 

こんにちは、Shinです。
僕は現在国公立医学部に在籍している大学生です。

 

僕は中学生の時に家庭教師の先生に勉強をみてもらっていましたし、大学生になってからは中学生と高校生の家庭教師を担当した経歴があります。

僕自身も家庭教師の先生の影響もあって第一志望校に合格できましたし、担当した生徒も志望校に合格することができました。

 

 

そんな感じで生徒としても先生としても「成功」を収めることができたのですが、先生の立場になったときに親御さんとの家庭教師の認識のずれがあったので共有したいと思います。

 

 

本記事では、生徒側だった時期と先生側だった時期の体験談をもとに「家庭教師」について解説していきます。

家庭教師は基本的に成績を上げられない話

ミス

根本的な認識のズレはこれです。

 

なんで家庭教師が成績を上げられないのか、それは

結局のところ勉強するのも試験を受けるのもお子さんだから

です。

 

具体的には、学校の授業は1週間のうち50分×6時限×5日で25時間。(高校は7時限目もあるけど)

受験生だとして平日は1日3時間、休日は6時間の勉強時間が推奨されていますが、1週間では27時間です。

 

 

既にお気づきの方もいると思いますが、週1回の家庭教師で当てられる時間はせいぜい2時間程度です。

つまり、子どもの勉強時間のうち4%程度しか生徒の勉強を見れないってことになります。

 

そんな中で教員試験を通っている中・高の先生方以上の成果を求めるのは無理がありませんか?

 

僕が所属していた某会社のカリキュラムでは90分の授業は

① 10分:雑談、宿題チェック
② 30分:授業・わからない問題の解説
③ 10分:休憩・談笑
④ 30分:学校の授業のわからない問題の解説
⑤ 10分:課題を出す

こんな感じです。

 

しかも90分間のうち、生徒が質問する時間や問題を解いている時間も考えると教師が話している時間は30分くらいになるので、「家庭教師がいる時間=成績アップ」ってならないのが現状です。

 

流れとしては

先生「この問題は○○ってことだよ」
生徒「なるほど~」
先生「じゃあ似たような問題を解けるか試してみよう」
生徒「…(問題を解いている時間)」

って感じになると思います。

 

結局、問題を解けるようになってるかのチェックも必要なので、生徒が考える時間もとります。

90分の授業のうち、家庭教師が教えられる時間が30分ってシュークリーム並みに中身がスカスカですね(笑)。

 

 

ただ、ここまで話を聞くと

質問者

家庭教師って給料泥棒では?

でも、家庭教師を雇ってから成績が伸びた生徒もいるのでは?

って思う人が多いと思います。

 

実際、2時間で生徒の成績を上げるのは無理ですね。

ただ、家庭教師が与えられるものとしては「成績アップのためのきっかけ」だと思います。

 

「きっかけ」で家庭教師が関係しない50時間の勉強の効率を上げる。
これが家庭教師の役割だと思ってます。

 

これ以降は「家庭教師を雇うメリット」を解説していきます。

家庭教師が生徒にしてあげられること

日の出の様子

結論から言うと

①1週間単位で学習の進みを確認できる
②間違った勉強法を解決できる
③精神的な悩みを解決できる

こんなところだと思います。

ひとつずつ見ていきます。

 

1週間単位で学習の進みを確認できる

個人的には家庭教師の存在意義はコレが一番ですね。

 

家庭教師の仕事はほぼメンターだと思ってます。

宿題を出すなりして、一週間のスケジュールを作ってそれに沿って勉強してもらう。

 

ぶっちゃけ、スケジュールに従ってもらえれば、95%くらいの生徒は成績が伸びると思ってます。

感覚的には「勉強が嫌いだから家庭教師を雇う家が8割」なんですが、受験生の平均時間分勉強してますか?って話です。

 

受験生(高校生)の平均勉強時間は

平日3~4時間
休日6~8時間

です。

 

申し訳ないですけど、恐らく家庭教師を雇う家のほとんどのお子さんはこんなに勉強してないです(笑)。

逆な言い方をすれば、勉強さえしてくれれば成績は上がるんですよ。

 

 

僕が受け持った生徒は、成績を上げたいと言いながら1日一時間も勉強していない生徒でした。

どうしてもゲームをしてしまい、気が付いたら寝てた。

そんな生徒でした。

これは、痩せたいと言いながらポテチを頬張っているようなものなので、当然成績は上がらないわけです。

ただ、素直な生徒だったので、言われたことをきちんとやってくれて勝手に成績が上がりました。

 

とこんな感じで、家庭教師の時間以外にいままで以上に勉強してくれれば成績は基本上がるので、生徒のメンタル面も加味して計画を立てれるかが大切です。

 

 

 

家庭教師は生徒に勉強する理由を作ってあげられるか、が90%だと思います。

 

「先生に褒められたいから勉強する」

「将来医者になりたいから勉強する」

 

みたいな感じでモチベーションを上げられる家庭教師が「いい家庭教師」だと思ってます。

やる気になってくれれば30分の指導でもどんどん成績が伸びるので、家庭教師の存在意義はなくなります(笑)

 

間違った勉強法を解決できる

これに関しては正直微妙です。

というのも、家庭教師だからといって学力が確実に伸びるノウハウを知らないから

特にアルバイトなんかはほかの家庭教師と連携をとることもないから「自分がやってきた方法」しか紹介できないです。

たいていの場合は成功者の勉強法は方向性が同じなので心配ないけど「全員に当てはまる」ことは言えないかも。

 

ただ、間違った勉強法は直せます。

例えば、僕が請け負った生徒は歴史の勉強で教科書を書き写す作業をしていました。
なので、別の方法を教えて勉強することをオススメしました。

受験を経験している人ならわかると思うのですが、この方法は効率が悪いし、しかも覚えにくいんですよね。

 

と、こんな感じで正解を導くのもありますが「間違いを正せる」のが家庭教師のメリットの1つだと思います。

 

学校の先生はここまで確認しないし、この指摘で今後の学習にも生かせることを考えると重要な役割を担ってると思います。

主に効率面でのアドバイスですね。

精神的な悩みを解決できる

メンタルケア

精神的な悩みとは

  • 勉強のこと
  • 学校生活のこと
  • 進路のこと
  • 友人関係のこと
  • 恋愛のこと

とかでしょうか。

 

 

「親には言えないけど…」

こんな悩みを持っている生徒さんが多かったと思います。

 

これこそ「大学生」の家庭教師にしかできないことだと感じました。

 

学校でうまくいっていない、友達ともめた、進路どうしよう____。などなど悩みは多いです。

特に中学生だと、大人から見るとしょうもないことで悩んでたりするので問題を解決したり、相談を聞くだけで信用してくれるようになったりしました。

 

メンタルが成績に及ぼす影響は結構大きいので、大学生に相談できる環境が確保できるのも家庭教師のいいところだと思いました。

 

僕が生徒の時は「○○高校と△△高校どっちのほうが楽しいすか?」とか親との喧嘩の相談をしたのを覚えてます。

僕が担当した生徒は、よく女子喧嘩の話をしていました(笑)。

 

家庭教師はあくまで学習の補助です

手助け

結局は子どもが勉強に向き合えるかだと思います。

逆に勉強に向き合える生徒には家庭教師は必要なかったりします。

 

家庭教師は手段の1つなので、「家庭教師じゃなきゃいけない!」ってことは無いです。

ていうか家庭教師も塾とかも、食事でいう「健康補助食品」みたいなものなので、あくまでサポートです。

 

これから先は勉強することが前提になりますが、

勉強するようになっても

  • 学校以外で授業を受講したい
  • 勉強仲間が欲しい
  • 分からない問題が解決できないせいで、勉強する気が失せた
  • もっと上のレベルを目指したい
  • 家だと勉強に集中できない

といった問題が出てくると思うので、置かれている状況に合わせた教育機関を検討してみてはいかがでしょうか。

 

感覚としては

勉強をそもそもやらない→家庭教師(主にやる気アップ)

勉強はするけど成績が伸びない→塾・家庭教師(主に勉強のやり方・わからない問題の解決)

って感じだとうまくいきやすいです。

どうしても成績を上げたいときに利用すべきもの

最後に「高校生の時に欲しかった…」というサービスを紹介します。

 

東大自習室

それがこのサービスです。

詳しくは別の記事で紹介していますが、一言で説明すると家庭教師の進化版です。

 

というのも、本記事では家庭教師の役割は生徒のやる気を出させることという話と家庭教師自体では成績を伸ばせないという話もしました。

 

家庭教師自体では成績を伸ばせないのは家庭教師の一回分の授業時間が短いからなのですが、このサービスは家庭教師のデメリットを取り払ったんですよね。

 

メリットはざっと

・東大生に24時間質問し放題→わからない問題があってもいつでも聞ける、挫折しにくい、難しい問題もOK
・毎週の学習プランの作成→モチベーション維持、学習効率のアップ!
・オンライン自習室の24時間開放→勉強のやる気がなくても続けやすい、勉強仲間が作れる!

あたりですね。

 

個人的には「東大生に24時間質問できる」は魅力的です。

特に夜は聞ける相手がいなくて、「今日はここまでだな…」といって勉強を妥協することが多かったのでこのサービスは画期的だと思います。

 

 

デメリットは

  • オンラインである→対面よりも精度は落ちる
  • 値段は高め→月3~4万円

このあたりです。

 

個人的には、オンライン授業でも触れる内容は変わらないこと・オンライン家庭教師をやっていた時に不便がほとんどなかったことから「オンライン」はさほど問題にならないと思います。

 

問題は費用ですが、平均的な塾代が23,000円程度なのでやっぱりちょっと高いです。

でも特に地方に当てはまるのですが、問題を分かりやすく解説してくれる人が周りにいないことはよくあります。

僕の通っていた塾では、塾長ができる生徒をよんで「こいつに教えてもらえ(笑)」と丸投げしていました。

 

とまあ、勉強に集中するのであればコスパのいいサービスだと思います。

まずは14日間の無料体験ができるので、興味のある人は受けてみてはいかがでしょうか。

東大自習室