東進のチューターから「高速基礎マスター」の受講を勧められてるけど、受講したほうがいいの?
周りの人がみんな「高速基礎マスター」の受講をしてるけど、これって効果あるの?
本記事ではこのような疑問に答えていきます。
結論から言うと高速基礎マスターを受講するのはオススメしません。
・高速基礎マスターをオススメしない3つの理由
・高速基礎マスターに変わる対処法
僕は元東進生で、現在は国公立の医学部に在籍しているShinと申します。
当時は、チューターに言われるがままに講座を受講したのですが、「この講座、意味なくね(笑)」というものもあったので、今回は「高速基礎マスター」について解説していきます。
・チューターに高速基礎マスターをとるよう勧められている人
・高速基礎マスターに興味がある人
高速基礎マスターとは
まずは東進の公式ホームページの記載から。
高速マスター基礎力養成講座は「知識」と「トレーニング」の両面から、効率的に短期間で基礎学力を徹底的に身につけるための講座です。大きく分けると、「高速暗記講座」と「高速トレーニング講座」の2つがあり、文法事項や重要事項を単元別・分野別にひとつずつ完成させていくことができます。推奨する受講期間は1講座もしくは1単元で10日〜1カ月。インターネットを介してオンラインで利用できるため、校舎だけでなく、自宅のパソコンやスマートフォンで学習することも可能です。
(引用:https://www.toshin.com/system/master.php)
僕の東進での使い方は、
「高速暗記学習」は基本的に英語(単語・文法・構文)の学習、「高速トレーニング学習」は数学(基礎的な問題)に使いました(東進もこの方法を推奨)。
東進の場合、「高速暗記学習」はなるべく早く習得することを勧め、「高速トレーニング学習」は数学の講座の勉強後に確認と理解の確認に使うよう説明を受けます。
高速基礎マスターをオススメしない3つの理由
ざっくり説明すると、
- 高い
- 他のサービスでも代用できる
- 時間効率が悪い
の3つです。
ひとつずつ解説していきます。
高い
僕が高速基礎マスターをオススメしない一番の理由は値段です。
具体的には、「77,000円+税」ですが、めっちゃ高いです!!
どのくらい高いかというと、受験の参考書が一冊2,000円くらいなので40冊くらい買える計算になります。
しかも、網羅しているレベルがセンター(共通試験)レベルなので、2次試験レベルに対応できていないこともオススメできないポイントですね。
参考書であれば、二次試験レベルをも網羅してもおつりが返ってくるくらいなので、要らないと思います(笑)。
しかも映像とかの特典もなく、ただパソコンで問題を解くだけなので、東進のよさも生かせてないのも問題化と。
他のサービス(参考書)でも代用できる
先ほども言ったように「参考書でよくね?」って話です。
高速基礎マスターで人気なのは英単語・英文法・英語構文あたりですが、実は書籍化されています。
[書籍のメール便同梱は2冊まで]/共通テスト対応英単語1800[本/雑誌] (東進ブックス) / 高橋潔/編
たとえば、この「英単語1800」はセンター試験・共通試験での頻出単語を集めた英単語帳で、この1冊さえあれば、センター試験(共通試験)で必要な英単語は網羅できます。
僕自身は「高速基礎マスター」で英単語を学習しましたが、学校で使っていた単語帳と「英単語1800」を1年生で網羅していたこともあって1年生から7割程度、得点できたので質としては優秀な本だと思います。(語彙力が原因で失点することはほとんどなくなった)
東進では、ほかにも英文法や構文についての本も数多く出版していますが、どれもレベルが高く、学力アップに貢献してくれる参考書が多いです。
参考書を書いている先生や難易度にはもちろん差はありますが、自分のレベルや性格に合った参考書を選び、適切に使用すれば成績は自ずとついてきます。
1冊あたり1500円くらいなので、英語の基礎レベルの勉強は5000円以内でできるのも魅力ですね!
※東進の英単語・文法に関しては、アプリで勉強できることが魅力です
(高速基礎マスターに加入していなくとも利用可能)
時間効率が悪い
これは結構数学の基礎マスターに見られる現象です。
具体的には、間違った問題の復習がやりにくいです。
同じ問題を解きなおそうとしても10題の問題を解かないといけないので、単純に面倒で効率が悪いです。
更に、高速基礎マスターの「終了判定テスト」などは、数多くの分野からの出題で40問だったり、100問を連続で回答する必要があるのですが、8割から9割程度正解しないと一からやり直しという鬼畜仕様になっています(笑)。
そのため、単純な入力ミスも含めて、高い正答率を出さないといけないのもだるいです(笑)。
解説も問題を解いた後に見るしか方法が無いので、解説を後から読もうと思ったら、その場で写真かメモを残すぐらいしかないのが難点です。
こういった点からも、チャートなどの学校で配られる参考書や教科書での学習のほうが、効率的にも今後の学習においてもオススメできる点になります。
また、一年ごとの更新制なので、3年間使おうと思うと・・・
高速基礎マスターに変わる対処法
僕がオススメする方法は
- 参考書で該当箇所の学習をする
- 教科書の問題を教科書ガイドを使って学習する(先取り学習の場合)
この2つです。
特に「青チャート」のような網羅系の参考書は高校1年生~受験期まで使えるので、3年間同じ教材で学び続けられるメリットがあります。
高速基礎マスターの狙いとして「先取り学習をしたときの復習に使える」というものがありますが、これこそチャートのような参考書で済ませれば、今後の学習につながりやすいといった点からもオススメです。
とはいえ高速基礎マスターにもいい点はある
ざっと
・チューターから見て、学習状況を管理しやすい
・小さな成功体験ができる
東進では、授業だけ受けて満足する生徒も多いので、それを防止するって意味では有効な手段だと思います。
また、高速基礎マスターはチューターが進捗状況を確認できるので、アドバイスしやすいことは魅力だと思います。
最後に
本記事では高速基礎マスターについての見解を述べました。
メリットは
・チューターから見て、学習状況を管理しやすい
・小さな成功体験ができる
デメリットは
・他のサービスでも代用できる
・時間効率が悪い
あたりです。
このあたりを天秤にかけて後悔のない選択をしてほしいと思います。
ではまた!