学力を伸ばしたいから東進に入塾したけど、授業をたくさんとったら成績は上がるようになるの?
今回はこのような疑問に答えていきます。
結論から言うと、東進の授業を受けても成績は上がらないです。
・東進に通うメリット
・映像授業を受けるのが目的なら東進は高すぎる件
まずは僕の紹介から。
僕は現在大学生で、地方の国公立医学部に通っているShinと申します。
高校生の時は東進衛星予備校に通い、3年間で100万円以上課金した経験があります。
「医学部進学コース」をとり、1年目から40万円以上払いながらも日に日に下がる学力。
授業をこなしながらも、一向に上がらない学力と親からのプレッシャーに震える日々から得た教訓をもとに解説していきます。
僕と同じような境遇を持つ生徒から、東進を現在使っている生徒まで「参考程度」にご覧ください。
(前提)授業を受けるだけでは成績は伸びない
「授業を受けるだけじゃ成績は伸びない」
これは高校生であれば感覚的にわかると思います。
理由は、アウトプットしていないから。
例えば、学校の授業ではみんな同じ授業を受けているにも関わらず定期テストや模試で成績の差が出ますよね?
自頭が悪いから、効率が悪いから、勉強が苦手だから___。
学力が上がらない原因は人によって違いますが、全体的に「勉強時間が少ない」ことが大半です。
もちろんインプットは必要な過程ですが、アウトプットをしないのは、野球でいうところの「素振りばっかりして、球を打つ練習をしていない」状態と同じです。
映像授業では、よりインプット寄りの学習になりがち
特に東進のような映像授業では、一方的な授業を聞く形式なので自分で自習しないと、成績は上がらないです(むしろ下がる)。
もちろん、授業は業界最高レベルで僕たちの学習を後押ししてくれるのですが「わかった気になってる」状態を作りやすいです。
なんとなくわかったけど、自分で問題を解こうと思っても手が止まる。
こういった現象がよく起こるわけです。
「授業を聞くだけなのはラク」
「インプットしている最中は勉強ができるようになってる気がする」
こういった気持ちになる人は多いと思いますが(僕もその中の一人)、今一度東進を使っている意味を考え直してほしいと思います。
とはいえ、東進に通うメリットはもちろんありますし、何なら僕自身も東進にお世話になったのでこの後は東進のメリットを解説していきます。
東進に通うメリット
僕が東進で得られたメリットは以下の3つ。
②良質な授業を受けられること
③レベルの高い友人から刺激を受けられたこと
ひとつずつ解説していきます。
メリット①:自習室を使えること
東進に通うメリットの9割は自習室の存在だと思ってます。
ぶっちゃけこの点は東進である必要はないと思いますが、自習室があることで「自分の頭を動かす時間」を確保し、勉強時間をとることができるからです。
というのも「勉強が好き」という人はほとんどいないので、自分に勉強を強制する環境が必要な人が多いからです。
「勉強を強制しないといけない人」は具体的には、
・わからない問題があったときに勉強をやめてしまう人
・そもそも勉強していない人
これらに該当する人たちです。
僕は「家で勉強ができない人」だったので、勉強を強制させる環境が必要でした。
よく
(引用:受験生はどれくらい勉強している? 現役生と浪人生の平均時間と推奨時間、勉強スケジュールを解説します!)
僕の大学は60%以上が浪人生ですが、よく浪人生が嘆くのがこれです。
もちろん受験は相対評価の競争で、運の要素も絡んできますがスタートラインに立つうえで、勉強する環境を作るのは大切なことではないでしょうか。
メリット②:良質な授業を受けられること
「授業を聞いているだけじゃ意味がない…」
これは冒頭で話したことですが、授業を受ける「だけ」では意味が無いのであって、授業自体はかなり分かりやすかったです。
現在良書といわれている参考書を執筆した講師から、テレビで大活躍中の講師まで、インプットするうえでは最高レベルの講義を受けることができます。
僕自身も林先生の「ハイレベル現代文」のおかげ、現代文をセンター試験で30点から90点台まで伸ばすことができたと思っています。
林先生の授業で学んだのは、
・問題を解くうえで注意すべきこと
・演習
この3つがメインでした。
ここでは、「なぜ、自分が現代文ができなかったのか」を客観視し、改善できたのが大きかったかなと思います。
こんな感じで、
「授業を聞く→自分とのギャップを埋める→実践するのくり返し」ができれば、ある程度の成績を伸ばすことができるので、インプットとしては最高の教材だと思います。
※ただ東進でなくとも、参考書やほかの教材で成績が伸びたという人もいるので、「東進じゃなきゃいけない」ということは無いですし、僕がたまたま東進を使っただけなのであくまで手段の一つととらえてください。
ここまで読んだ方はお気づきだと思いますが、東進に限らず授業はサプリメントくらいの感覚で使うのがベストです。
足りない栄養を補う___。これが、サプリメントの役割ですが、決して頼りすぎてはいけない。
あくまでも主体は日々の食事であって、サプリメントはあくまで補助。
結局は、アウトプットの時間次第ってことですね。
メリット③:レベルの高い友人から刺激を受けられたこと
同じ塾に通う生徒から得られるメリットは大きく分けて以下の通り。
・わからない問題の解決
・自分だけじゃないという孤独感の解消
・メンタル面での保養
この辺ではないでしょうか。
自習室を使うことは勉強時間を確保することはもちろん、ほかの生徒の様子もわかるのでいい刺激になります。
「あいつが頑張ってるんだから俺も残ろう」
「みんな勉強してるんだな」
こういった気持ちを得られるのも自習室の魅力だと思います。
特に受験生はメンタル的に病むことが増えてくるので、こういった環境は助かると思います。
「共通試験まであと2か月だ…」
「全然成績上がらないや…」
「勉強しなきゃいけないのに勉強に身が入らない自分に腹が立つ」
こういったことがよく起こります。
僕自身も、成績が上がらなくて、家で浪人生向けのパンフレットが親の机の上に置いてあったときはストレスで吐いてしまったこともありました。(今となってはいい思い出ですが(笑))
そういった状況で、一緒に頑張れる仲間や打ち解けられる仲間がいるのはメンタル面で助かります。
ただ、ここまでの話を聞くと
と感じる人もいると思います。
ただ、学校との違いとして
・学校よりも自由度が高い
・気持ちの切り替えができる
・自分のクラス以外の人とも話しやすい
といったメリットもあるので自習室はオススメです。
まとめ
本記事の内容をまとめると、
・映像授業はサプリ的な扱い
・東進の最大の魅力は自習室
このあたりですね。
本記事では「東進は自習室として使え」という話をしてきましたが、実際には
「先取りしようとしても、独学だと効率が悪い」
「どうしても理解が進まないから授業を聞いて理解したい」
「自分の視点だけじゃなくて、先生の考え方から学びたい」
といった考えの人もいると思います。
ただ、東進のデメリットとして値段が高い、という問題があると思います。
この問題の解決策として、ここではスタディサプリを推したいと思います。
簡単に説明すると、
東進が1講座をとるには7万円以上するのに対して、スタディサプリは月額1980円で教科・レベルに関係なく受講できるメリットがあります。
スタディサプリは、オンライン講座なので自習室は確保できませんが、その分安く授業を受けることができます。
現在は14日間の無料講義を受けられるので、興味のある人は申し込んでみてはいかがでしょうか。
詳しくは別記事で東進との比較について解説しているので、興味のある方はそちらもぜひ。