本記事ではこのような悩みを解決していきます。
・物理選択のメリット
・生物選択のメリット
・まとめ
本記事では、高校1,2年生向けに「医学部受験を考えたときに物理と生物どっちがオススメか」について解説していきます。
この問題は僕自身も悩みましたし、受験・医学部生活を通じて知ったことも多かったので、今回はこれらの経験を共有していきたいと思います。
この記事を読むと
②科目選択のときの一つの目安になる
あくまでも個人的に感じたことであって、100%正しい、と断言するわけではないですが「こういった話もある」くらいの気持ちで読んでみてください。
物理選択と生物選択、どっちがオススメか
結論:物理がオススメです。
以降では、物理のオススメする点を解説していきます。
医学部受験で物理がオススメな理由
物理をオススメする理由は、大きく分けて2つあります。
②選択肢が広がりやすい
1つずつ見ていきます。
難易度が低い傾向がある
医学部受験ではまず「合格に有利」か、という観点で見ていきます。
医学部に入る、という観点では物理選択が有利、といわれています。
理由は様々ですが、よく言われるのは
・2科目受験の時に、生物と比べて時間が余りやすく、化学に時間を割ける
・微積との相性がよく、数学が得意だと物理も得意になりやすい
このあたりですね。
医学部を受験する人は大体「偏差値65以上」の学力を持つ人が大半なので、数学が得意であることや問題演習の時間を考えると、物理選択者が多いような気がします。
具体的な数を示すデータは見つかりませんでしたが、僕の通っている国公立大学の医学部は
生物選択者:29%
となっていました。(教養科目から算出)
このデータは「医学部全体」の指標にはなりませんし、絶対的なものでもありませんが、全国的にも物理選択出身の医大生が多い、のは定説になっています。
ちまたの噂では「女性の生物選択率の高さからあえて生物の難易度が上がっているのではないか」という噂も出るくらい、生物選択の不遇を感じる人もいるようです。
毎年、各予備校にて「大学の各科目の難易度」を出すのですが、
生物:やや難しい
との見解を出す出版物も多いように感じます。
この教材は、全国の医学部の入試形式・入試難易度(各科目ごと)を載せた本になります。
出題傾向や必須科目などもわかるので、医学部を受験する人にとっては知っておきたい情報が載ってるのでオススメです。
選択肢が広がりやすい
物理選択はリスクを減らすのに役立ちます。
というのも、医学部受験はその難易度から、3年生になって諦める生徒が多い印象です。
「学力が足りない」
「浪人はしたくない」
こういった考えから、医学部から薬学部・工学部などに流れる学生が多いですが、生物選択だと受験できない学部が多いです。
具体的には、東北大学の薬学部は物理必須ですし、工学部も物理を必須にしている学校が多いです。
もちろん、一回でも医学部を志したなら医学部に入学できるのがベストですが、「現役合格率35%」の難易度を考えると、リスク回避も視野に入れておくとよいと思います。
僕自身は「医学部に入れないなら、薬学部にしよう!」と考えていたので、迷わず物理選択にしましたが、薬学部や工学部を少しでも考えているなら、つぶしのきく物理をオススメします。
まあ、医学部を諦めて薬学部にするとコンプレックスを発症するケースが多いのでオススメはしませんが(笑)
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と、ここまでは「物理はいいぞ~」って話をしてきましたが、物理を勉強していた身としては「生物のメリット」も感じています。
以降では生物選択のメリットを考えていきます。
生物選択のメリット
物理選択者からみた生物選択のメリットは、主に
②大学に入学した後は有利
この2つです。
1つずつ見ていきます。
大きく失点する可能性が低い
これはある程度勉強したうえでの前提ですが、物理と比べると「爆死」しにくい印象です。
というのも、
②物理は芋づる式なので、一つが分からなければ、大問ごと詰む可能性が高い
からですね。
特に物理は問題のイメージができていないと(1)から手が動かない、という現象が起きやすい科目です。
それに比べて、生物は知識に依存する割合の高さから、「0点は回避できる」ことが多いようです。
模試や定期試験も含めて「努力が報われやすい」科目であると思います。(物理は概念を理解するまでは勉強しても伸びずらい印象)
受験業界では、
物理:超高得点は取りやすいが、爆死する可能性がある
結局は勉強する人次第ですが、「大きく失敗したくない」人には向いている科目のようです。
大学に入学した後は有利
医学部に入学すると、生物選択者はめちゃくちゃ有利です。
普通、生物は2年間を通じて教えられますが、大学では半年のカリキュラムで詰め込まれます。
「肝臓の役割って何だっけ?」
ってレベルから受験レベルまでの理解を求められるので結構しんどかったです(笑)。
また、高校の生物の理解をベースに医学を学んでいくので、長期記憶として定着している生物選択者の再試数は物理選択者と比べて少ない傾向にあります(特に大学1、2年)。
もちろん、まずは医学部に入学することが前提ですが、生物選択者のほうが入学後は有利なのは間違いないと思います。
一応、生物選択者は入学後に「物理」を勉強するのですが、1年生の教養でしか使わないので問題ないです(笑)。
まとめ
本記事では「物理選択がオススメ!」という内容の記事を書いてきましたが、結局は興味のある方を選んだほうがいいよって話なんですよね(笑)。
だって、生物選択者でも受かる人は受かるし、物理選択でも受からない人のほうが多いのが現状なので。
実際、数学アレルギーがある人は生物選択のほうがいいだろうし、生物が好きな人は生物を選んだほうが結果として成績は上がると思います。
というわけで、この記事の情報は参考程度にしながら自分の興味のある科目を選択して、悔いのないようにしていただけると幸いです。
参考までに、僕の高校・大学でのイメージや、受験業界でいわれている物理・生物の選ぶ基準を載せて終わりにします。
<物理選択がオススメの人>
・物理と生物どっちでもいい人
・暗記が得意じゃない人/暗記をしたくない人
・暗記が得意な人
・数学/物理アレルギーがある人
あくまで参考程度にお願いします(笑)。
ではまた!
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