提案

[1対1対応の演習は要らない]解法暗記は青チャートだけで十分な件について

青チャート終わりました!次に一対一対応の演習やりたいと思ってます

本記事ではこのような質問に対して異議を唱えていきたいと思います。

 

・ 1対1対応がたいていの人には不要って話
・1対1対応の演習をつかうのをオススメできる人

・青チャートレベルの教材が終わったら次にするべきこと
この記事の筆者は現在は国公立大学医学部に在籍している現役大学生で、合格までの道のりや勉強方法についての解説記事を出しています。

本記事では「一対一対応の演習いらんくね?」って話をしていきたいと思います。

 

僕自身は、受験生の時に青チャートを終了後に「1対1対応の演習」をやる、というちまたの参考書ルートに沿って勉強を進めてきました。

ただ、結果としては成績は伸びず、むしろ下がりました。

 

受験当時は盲目的に「青チャートが終わったら次の参考書は…」と考えていましたが、今となっては非効率だったと思うことも多いです。

 

本記事を読んでいる皆さんは、参考書のロードマップなるものを読んでいる人が多いと思います。
なので、この記事では僕なりの意見と提案をしたいと思います。

「成績下がったやつがなんか言ってる(笑)」と思っている人もいると思いますが、受験に合格したいと思っている人は参考程度に最後まで見ていってください。

1対1対応の演習をオススメしない理由

考え

僕が「1対1対応の演習」をオススメしない理由は、

・青チャートとほぼ同じレベルだから(使用目的が同じ)
・この手の悩みを持つ人の9割は青チャートすらろくにできてないから
・アウトプットに時間を使ったほうが効率がいいから

の3つです。

 

1つずつ解説していきます。

青チャートとほぼ同じレベルだから(使用目的が同じ)

一番の理由は、青チャートとレベルがかぶってるからです。

 

青チャートの目的は一連の問題の解法を暗記するのが目的だと思いますが、1対1がカバーしているレベル・目的はほとんど同じです。(体感としては、一対一対応の演習のほうが、演習問題の難易度は高いですが)

 

一題ごとに、例題と演習問題を設けて、一つずつ理解していく。
この作業がメインになると思いますが、レベルも同じ・目的も同じなら、二度手間になるのでは?と思います。

 

もちろん、1対1対応の演習の解法の美しさや記述の短さは素晴らしいですし、青チャートとは別の視点で問題を解いているのは事実し、「本番で使えたら強いだろうな」という点は多いです。

ただ、特に現役生は時間が少ないことやアウトプットに時間をとれていない学生が多いことを考えると、問題のレベルが同様の青チャートで十分だと思います。

また1から勉強する労力と時間には釣り合ってない、というのが僕の見解です。

 

この手の悩みを持つ人の9割は青チャートすらろくにできてないから

参考書ルートにこだわってる人=参考書コレクターの気質がある、という認識があります。

 

「この参考書をさっさと終わらせて次に進みたい」
「○○の参考書をやれば、志望校レベルになるはず…

こういった考えの人が多いのではないでしょうか。

 

気持ちはわかりますし、僕自身も医学部志望だったこともあって参考書ルートに乗ろうと必死になった記憶があります。

 

ただ、本当に青チャート、完璧ですか?といわれると「ドキッ」とする生徒が多いのではないでしょうか。

 

青チャートに関して

・例題を問題だけ見て解ける
・例題を隠して、演習問題が解ける
・章末問題の一題ごとの趣旨と解法が読み取れる
・exerciseの問題の意図が読み取れ、計算もできる

少なくても、ここまで仕上がっているでしょうか。

 

この記事を読んでる99%の方はこの域に達していないまま、次に進もうとしているのではないでしょうか。

 

「例題はなんとなくわかった」
「演習問題は考え方はわかったからOK」
「似た問題は一対一対で、出てきたときに復習すればいいかな?」

そんな人が多いと思いますが、この方法だと一対一を勉強しても成績は上がらないです。

 

「青チャートだけじゃ○○大学は無理だ」
「参考書ルートではさっさと一対一に移れって書いてあった」

 

こう心配する人が多いですが、
青チャートを極めれば、少なくとも河合塾模試で偏差値65を切ることは無いですし、どんな問題集を解いても理解はできるレベルにまで仕上がります。

なので、安心して青チャートを極める訓練に励んでほしいと思います。

アウトプットに時間を使ったほうが効率がいい

前提として、青チャートも一対一対応の演習もインプット用の教材です。

なので、受験問題が解けるようになるというよりも引き出しを増やすのが目的になります(受験校にもよる)。

 

実際には青チャートだけでは志望校に合格するのは厳しいです。

なぜなら、引き出しを使う訓練をしていないから。

 

野球で例えるなら、野球のルールを学んでも実際にバットを振る練習をしないと、ボールは打てるようにならないですよね?

これと同じで青チャートで解法を暗記しても、実際に演習をしないと受験問題は解けないのが現実です。

要はアウトプットが足りないってことです。

 

アウトプットは引き出しを組み合わせる訓練になるだけでなく、インプットが不十分だったところも明確になるので、インプットの精度もどんどん上がります。

逆に、青チャートの後に一対一対応の演習をやるのは、ずっと野球のルールだけを覚える訓練をするのと同じなので、効率悪くないですか?(笑)

 

1対1対応の演習をつかうのをオススメできる人

メリット

と、ここまでは一対一対応の演習いらんくね?って話をしましたが、使うと効果的な人も実際にはいます。

 

具体的には、

・受験までの時間が一定数ある人
・数学を極めたい人(美しい解法を書きたい人)
・河合塾の偏差値65を切らない人
・演習から問題点を抽出し、必要性を感じた人

このあたりの人にはオススメです。

 

上の3つは言うまでもないので割愛しますが、4つ目の演習から問題点を抽出し、必要を感じた人は「青チャートは勉強したけど、演習には力不足を感じる」って人が対象です。

僕の通っていた高校は毎年東大に3~5人くらい出る学校でしたが、「数3の微積弱くね?」ってことで、1対1対応の演習の微分積分を購入する生徒が多かったです(僕も重宝しました)。

 

「必要に応じて分野に特化した教材を買う」のは、漫然とインプット学習をするよりも目的意識がはっきりしている分、効率的だと思います。

 

 

[結論]青チャートが終わったら問題集を解こう!

青チャートが「終わった」と感じたら、どんどん問題集を解きましょう。

 

問題集を解くと、

・自分の苦手分野が明確になる
・青チャート(参考書)の理解がさらに深まる
・成績が伸びる

ようになってきます。

 

先述したように、青チャートを解いただけでは成績は伸びにくいです。

それは、「どういった場面でどの公式を使っていけばいいかが分からない」現象が起こるからです。

 

あるあるなのは、

「問題集を、参考書を完璧にしてから取り組みたい」

という考えです。

最後に

まとめ

本記事では、ほとんどの生徒に1対1対応の演習は必要ない、って話をしてきました。

 

とはいえ、一対一対応の演習を使って合格をたぐり寄せた生徒も多いので一概にはなんとも言えませんが、意識してほしいのは「1冊を完璧にする」意識です。

受験をしたときは、面白いぐらい参考書の数と合格率に負の相関がみられたからこそ、そうなってほしくない思いから記事にしました。

 

僕自身は帰宅部で、時間があったのでいろんな参考書に手を出しました。
そして、「明らかに俺の方が勉強してるのに、なんでこんなに成績が悪いんだ?」といった状況に陥りました。

成績が伸び始めたのは、参考書の8割以上をメルカリに出品してからでしたが、根底には「1冊を完璧にした方が成績が伸びる」ことに気がついたからでした。

 

文章にするとあたりまえのことですが、行動として、同じような参考書を複数個そろえる学生が多いと思ったので、今一度警鐘を鳴らしていきたいと思います。

残念なことに、この記事を読んでいる皆さんは「参考書ルートをこなす」可能性が高い傾向がある方々だと思います。
だからこそ、意識的に自制する気持ちで、一冊に集中する習慣を身に着けてほしいと思います。

 

目の前に置いてある参考書、問題集に関して、目的と手段を間違えないようにしてほしいと思います。

では受験勉強頑張ってください!

 

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