本記事ではこのような悩みを解決していきます。
・構造決定に特化した最強参考書の紹介
・構造決定ができるようになるまで
本記事では「構造決定の苦手を克服し、得意分野に変える方法」について解説していきます。
構造決定の分野は二次試験の化学で、得点源になる分野ですが、とくに現役生は苦手を持ちやすい分野だと思います。
僕自身も構造決定が苦手で、「どこから手を付ければいいんだよ…」と思い、大問の(1)で挫折することが多かったです(笑)。
そんな構造決定ですが、体系的に勉強できれば得意分野に変えることができるので、本記事にてその方法を紹介していきます。
「構造決定を武器にしたい」
「構造決定のやり方をマスターしたい」
こういった悩みを持つ生徒は最後までご覧ください。
どうして構造決定が苦手になるのか
構造決定が苦手な人が多くなる原因は
・体系的に解説している教材がほとんどない
・授業でも詳しく解説してくれない
などの理由があると思います。
絶対的に暗記しないといけない
構造決定の問題は、「謎解き」と揶揄されるように、問題文の手がかりから答えを導いていく問題になります。
問題文からは
②不飽和度の計算
③実験結果から構造を見分ける
④条件を満たす異性体をすべて書き出す
⑤実験結果から異性体の絞り込み
⑥矛盾がないかの確認
の6つの工程を踏む必要があります。
この工程で、一つでも穴があると答えまでたどり着くことは基本的に無理です。
特に、実験結果として覚えなければいけない反応は多く、「何が出やすいのか、どこまで覚えればいいか」の判断が難しいです。
こういった、覚える範囲の膨大さからみても構造決定の苦手意識はできやすいのではないでしょうか。
体系的に解説している教材がほとんどない
フローチャート形式だったり、「この文章からはこういうことが分かるよね?」と優しく解説してくれている教材がほとんどないのが現状です。
なんとなく問題集の問題を解いて、わからず、解説を読んで更に挫折する___。
こういったことが起きやすいのではないでしょうか。
授業でも詳しく解説してくれない
授業の場合、個々の分野は勉強するものの、構造決定に関しては深堀しない。
こういった学校が多いのではないでしょうか。
分子式も構造異性体も反応式も勉強するが、これらの分野を結び付けた、構造決定の授業は少ない。
なのに、実力テストでも入試でも出題される___。
このような状況になっているのではないでしょうか。
構造決定に特化したオススメ参考書
オススメの教材は、ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習です。
本書の構成
①:要点整理編の必須20テーマ
一問一答形式の確認問題が各テーマ10問前後で計約200問で構成されています。
この20テーマでは、各テーマごとに、構造異性体の分野だったり、ベンゼン環の反応をまとめていたりと、構造決定に必要な知識を確認できます。
10問前後で構成されていますが、それぞれの問題に「頻出度」がA~Cまで割り振られているので、順番を付けながら確認できるのがいい点です。
また、20のテーマを暗記できるようになれば問題を解くうえで、困らないようになっているはずです。
②:問題演習編16問
入試問題の頻出テーマから厳選されています。
基本的なアルカンの問題から、ベンゼン環の問題、重化合物の反応までカバーしているので、レベルや入試の出題範囲に合わせて勉強することができます。
本書では、問題文の一行ごとに、「この文章からは○○という情報がわかる」といった解説がされていることや「○○ページのこの分野を確認してね」といったアフターフォローもされています。
そのため、効率よく復習・弱点の補充ができます。
本書をオススメする理由4選
- 構造決定に特化した参考書がほとんどない
- 最頻出の構造決定問題を掲載しているので、問題演習の足掛かりにできる
- 有機化学の基本事項の復習を簡単にできるので、復習にも最適
- 解説が易しいので挫折しにくい
の4つです。
先述した通り、構造決定は覚えることが多いこと、解き方を体系的に学びづらいことから苦手意識を持つ人が多いです。
本書では、苦手な人を対象に「構造決定の問題を細分化」してくれているので、一つずつ潰していけば解けるようになるという自信を与えてくれる一冊です。
その割に本自体のボリュームは少ないので、2週間もあれば構造決定の土台を作ることができます。
本書をオススメしたい人
・何を覚えればいいかわからない人
・演習量を積みたい人
・構造決定を体系的に理解したい人
など、2次試験で構造決定が出題される人にオススメです。
構造決定は有機化学の分野での得点源なので、この機に得意分野に変えていきましょう。
到達レベル
東北大学レベルです。
東北大学は言わずもしれた、構造決定が「日本一」難しいといわれている大学ですが、この1冊で東北大学の構造決定に対応できるレベルになります。
全部で20題の問題があり、標準レベル~難関大学レベルの問題が取り揃えられていて、旧帝大の問題もそろっているので、構造決定の解法暗記にはうってつけの参考書です。
僕自身も、この1冊を5周ほど勉強したうえで問題演習に取り組んだ結果、模試・入試でも構造決定は得点源に変えることができるようになりました(8割以上)。
※語弊があるので付け加えておくと、本書で得られる知識・解法を適切に使えれば、という話であって、この1冊に付け加えて、問題演習は必須です。
オススメの使用時期
いつでもOKです。
必要性を感じたときに勉強すれば、集中力的にも吸収力的にも効率がいいと思います。
つまみ食いでも、効果は十分得られると思います。
個人的には、高校3年の夏休みあたりにまとめて学習しておくと、高校3年の秋以降の模試で偏差値が高く出やすいかな?という印象です。
この時期になるとみんな勉強し始めて偏差値が伸びづらくなってくるので、差別化できるポイントがあると、努力量と偏差値が釣り合ってくると思います。(構造決定を秋に完成させている人は少ない)
構造決定ができるようになるまで
構造決定ができるようになるフローチャートは以下の通り。
②「ここで差がつく」の問題を解く
④ ①にて補足事項の確認
この4つの繰り返しになります。
「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」は参考書なので、基本的に解法暗記として使い、それをもとに頭を使いながら問題集で試していく。
問題演習で詰まったところを解答・ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習で復習し、更に理解を深める。
これだけで、入試でほかの受験生に劣ることは無くなります。
本書の使用上の注意点
問題集は10分は何も見ずに考えてみてください。
問題を解ける場合はよいのですが、問題が分からない時にこそ、
・どの分野の補充が必要なのか
に目星をつけるようにしてください。
「わかんないから答えみよー(笑)」
と考えてると、構造決定はいつまでたっても理解できないし、問題の無駄遣いになります。
特に難関大学の入試問題では、今までに解いたことのない問題ばかりが出題される傾向があります。
そのため、わからない問題に向き合うクセを付けておくと、本番でほかの受験生に差をつけやすくなるので、自分の頭で考える時間は必ず確保してください。
「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」はあくまでも参考書なので、どんどん答えを見てOKです。
本書の目的は、構造決定の暗記事項の確認と解法暗記なので、青チャートの例題みたいに使うのがよいかと。
本書は、どんどん回して、例題を自分の頭で考えて解けるようになればお役御免です。
まとめ
構造決定は最初の暗記量の多さと解き方が分からないことがネックなので、逆な言い方をすればそれさえできるようになれば、あとは演習量でカバーできます。
本書は理解と演習問題の橋渡しをするのに最適な参考書になります。
「構造決定は苦手だけど、二次試験で使う」
「苦手だけど、得意分野にしたい」
こういった希望がある人はぜひ本書を使用してみてはいかがでしょうか。
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