考え

青チャートの前にやるべき参考書とは?現役医大生が解説

青チャートの前にやるべき参考書はありますか?

本記事ではこのような悩みを解決していきます。

 

・青チャートの前にやるべき参考書とは?
・黄チャート・白チャートについて
・補足事項
この記事の筆者は現在は国公立大学医学部に在籍している現役大学生で、合格までの道のりや勉強方法についての解説記事を出しています。

本記事では「青チャートの前にやるべき参考書」について解説しています。

 

青チャートは受験におけるバイブルといっても過言でないほど、多くの受験生から愛されている参考書ですが、その難易度から挫折者も多いです。

そのため、青チャートでの勉強の前にはある程度の問題演習と理解が必要になります。

 

この記事では、そんな青チャートで挫折しないために事前に勉強しておくべき教材・一般的に言われていることに対して、現役医大生の観点から考えていきます。

これから青チャートで勉強しようとしている人・青チャートで挫折してしまった人はぜひ最後までご覧ください。

青チャートの前にやるべき参考書とは?

基本的にありません。

 

しいて言えば、教科書の例題問題はできるようにしておくと学習がはかどると思います。

教科書の例題はできるようにした方がいい理由

教科書の例題をできるようにした方がいいのは、青チャートが「教科書の例題レベル~入試標準レベル」を取り扱っている参考書だからです。

 

青チャート公式

(引用:青チャート公式サイト

 

上の表は青チャートを出版している数研出版が出している「チャート別のレベル」です。

上の表を見ると、青チャートは学校の基本問題をある程度解ける人を対象にしていることが分かります。

そのため教科書の例題レベルが分かっていないと、そもそも解ける問題がない、という状態になってしまいます。

 

教科書例題レベルが分からないと…

教科書例題レベルの問題が理解できない状態で青チャートに挑むと99%挫折します。

理由は全部わからないから。

 

基本的に勉強を好き、という人は少ないと思いますが「問題が解けた!」という実感はモチベーション維持には欠かせない要素です。

ただ、全部が分からない状態だと、ただひたすらに気持ちも折れていきますし、前の問題が分かっている前提の問題も出てくるので、基礎(教科書例題)が抑えられてないと厳しいのは事実です。

 

一般的に参考書・問題集は「2割~8割が解けない教材」を選ぶことで効率的に学びが得られる、といわれているのでこの点から見ても、青チャートはオススメできません。

これこそ「上滑り」であり、努力が報われにくくなりますし、何よりも効率が悪いです。

 

白チャート・黄色チャートを勉強するのは?

本当にオススメしません。

 

よく、「青チャートは難しすぎるから、黄色チャート・白チャートにすればいいんじゃね?」という人がいますが、先ほどの数研出版の表から見るとそんなことは無いです。

 

厳しいことを言うと甘えですね。

黄色チャート・白チャートをオススメしない理由

大きく分けて、

・取り扱っているレベルがあまり変わらないから
・青チャートが理解できないなら黄色チャートも難しいから
・扱う参考書が増えるほど身に付かなくなるから
・青チャートを配布されている学校では青チャートを基準に問題を作るから
・教科書レベルの問題は授業で扱うから

ですね。

 

先述した通り、青チャートをはじめ「チャート式」は教科書標準問題ができる前提での構成になっているので、青チャートが全くできない人が黄色チャート・白チャートを使っても十分な理解ができない可能性が高いです。

(白チャートは簡単め)

 

そのため、わざわざ青チャートとは別に教材を買うこと自体、金銭的にもったいないですし、勉強時間が分散されてしまう可能性があるのでオススメできないです。

どうしても青チャートができない、という人は先生に相談したり、授業で扱う教科書の例題の理解に力を注げば少なくとも「コンパス2~3」程度の問題なら解けるようになるはずです。

 

コンパス2~3のレベルができれば、地方国公立大学レベルには対応できるので、変に教材を増やさず、教科書と青チャートでの理解に努めることをオススメします。

 

(例外)白チャートを使ってもいい人

と、ここまで黄チャート・白チャートを悪く言ってきましたが、特に白チャートの場合、使ってもいい人はいます。

 

青チャート公式

具体的には、上記のように扱っている問題が「学習の基本」~「学習の標準」が中心であるというところです。

 

もちろん、これだけでは入試難易度の高い大学を受けるには不十分ですが、通テストで苦手単元を無くす・偏差値55程度を目標にするのであれば問題の難易度が絞られている分、学習しやすくなっています。

 

白チャートでも基本は抑えられるので「難しい問題は解きたくないけど、基礎の学習がしたい」という人に向いていると思います。

 

まとめると、白チャートを使うのに向いている人は

・共通テストでしか数学を使わない
・偏差値45前後の人(55くらいを目指す)
・高校入学までに基礎を勉強したい人

あたりです。

 

※あくまでも個人の主観ですので、参考までに。

 

まとめ

本記事では教科書で例題を抑えて基本的に青チャートで勉強しよう!という解説をしてきました。

 

もちろん、青チャートに掲載されている問題の中には

「絶対初見じゃできねえよ(笑)」
「解説が全然意味わかんない…」

といった問題もあると思います。

 

ただ、青チャートレベルの問題ができるようになると、河合模試でも偏差値65を切ることは無いですし、難関大学に合格できるだけの基礎力はつくはずです。

 

特に1周目は心が折れそうになると思いますが、その問題をあたりまえのように解けるようになっている自分を想像しながら頑張ってみてください。

ではまた!

 

 

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