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[二次試験対策]共通テストが終わった後は学校に通うべきか?[現役医大生が解説]

共通テストが終わったあとは二次試験対策を学校側が開催するのですが、独学で勉強するのはどうなんですか?学校自体は自習扱いなので行かなくても出席カウントされません。

本記事ではこのような悩みを解決していきます。

 

・共通テスト終了後は学校に行くべきか
・学校に行かなくてもいい人
・先生の「学校こないやつは落ちる」発言の真意について
この記事の筆者は現在は国公立大学医学部に在籍している現役大学生で、合格までの道のりや勉強方法についての解説記事を出しています。

本記事では、「共通テストが終わった後は学校に通うべきか」について解説していきます。

共通テストが終わった後は、二次試験に向けて学校で課外授業が組まれますが、中には「学校に行かずに自分で勉強したい」という学生もいると思います。

そんな学生に対して、僕の体験談や周りの様子をもとに「学校に行った方がいいのか」について考察していきます。

僕自身は、受験直前期の課外授業は前半はいかずに後半から行き始める、という変わった通い方をしたのですが、それらの体験談も交えて解説していきます。

これから二次試験を控えている学生にぜひ読んでほしい記事になります。

共通テストの後は学校に行くべきか[結論:悩んだら行け]

選択肢

結論から言うと、90%の学生は学校の課外授業に出たほうがいいと思います。

 

課外授業に出るべき理由は

・勉強時間の確保
・課外授業の質がいい
・孤立しない
・焦りを感じられる

の4つです。

 

1つずつ見ていきましょう!

理由①:確実に勉強時間を確保できる

理由の一つ目は「勉強時間を確保できる」からです。

二次試験対策の授業は基本的に9時前後から始まって、12時くらいまで続くところが多いと思います。

 

学校に通うことで「勉強せざるを得ない状況」に追い込むことで勉強時間をとれるのが一番の魅力だと思います。

 

よく

「通学時間がもったいないから家で勉強する」
「自分で勉強した方が効率がいい」

という人がいますが、こういった学生のほとんどは10時過ぎまで寝てスマホを使ってしまう学生だと思います。
(体験談・休んでいるメンバー的に)

 

共通テストが終わってからの1か月間の成績の伸びは、高校3年間の中でも段違いですし、直前になると「もっと時間があれば…」となる学生が多いです。

 

なので、「自分の家の方が…」と思っている学生で、一日でも家で怠けてしまった学生・午前中に満足のいく学習ができない学生はとりあえず学校に行くことをオススメします。

また、経験談として

・家で勉強ができないタイプ
・定期テストを一夜漬けするタイプ
・現在も青チャート・フォーカスゴールドでの学習をしている人
・極端に高い目標を掲げる人(明日から12時間勉強しよう!的な人)

は、結果として学校に行った方がパフォーマンスが上がる人だと思うので、ぜひ学校に行くことをオススメします。

 

残り1か月くらい、最善の方法をとりましょう!

理由②:先生たちのノウハウが詰まっている

「自分で勉強した方が効率がいい」

 

こういった学生の99%に言いたいことは、おごれるな!ということです。

 

そもそも、教員はあなたたちよりも担当している科目はできますし、入試に関するノウハウも上です。

・知識量
・経験値
・各大学の過去問分析
・コネクション(予備校関係者・大学受験担当者などとのかかわり)
・過去の合格者・不合格者の成績・行動・勉強の把握

挙げればキリがないですが、少なくとも上記に関しては先生の方が優れています。

 

授業内容は基本的に問題演習

そんな課外の内容ですが、基本的には先生が厳選した問題をひたすら解く、という内容になっています。

 

よく「俺は問題演習をしたいから、先生の授業を聞いている時間がもったいない」という学生がいますが、課外授業のメインは自分の頭で考えて問題を解くことです。

特に、難関大学や生徒に人気のある大学に関する入試情報・出題傾向に関しては先生は敏感なので、適切な問題を適切な量出してくれると思います。

 

直前期はどれだけ問題量をこなして、どれだけ自分の弱点をつぶせるか、というのが合否に直結するので、その機会を与えてくれる学校に行って損はないと思います。

 

普段内職している生徒も、力試しのつもりで参加してみてはいかがでしょうか。
(普段の授業は、先生の一方的な講義になりがちですが)

 

根本的な考えとして、先生側も合格してほしいと思っている

これは若干メタな話になりますが、先生側も必死に考えてます。

 

例えば、自分が担当した講義の生徒の評判が悪かったり、合格実績が悪いと今後に響きます。

 

「この先生に二次対策をさせるのはどうなのか」
「○○先生の講義は受けたくない」
「○○先生の講義意味なかった」

こういった話はすぐに広まるので、先生側としても必死になります。

ましてや、生徒の人生にもかかわってくる問題なので、先生側も生半可な気持ちではないらしいです。
(教員の後日談より)

 

そもそも、大体の教員は生徒の合格を望んでいますし、サポートすることにも積極的なはずです。

特に、集団に教えるわけですから

「こいつらを落としてやろう」

なんて気持ちで講義する先生はいないと思います。
(不合格者の進路相談も増やしたいわけじゃない)

 

合格してほしい
合格をサポートしよう!!

 

こういった気持ちだと思います。

 

 

以降はメンタル面で、学校に通うメリットを解説していきます。

理由③:孤立しない[メンタル面]

3つ目の理由は孤立しない、ということです。

 

「孤立」といっても、ボッチになるというわけではないです(笑)。

自宅での学習は誰とも会わなくなるので、精神的に病んできます。

 

そもそも受験期は、

「本当に合格できるのか」
「浪人したらどうしよう」

と、精神的に不安になりやすいです。

 

そんな中、その気持ちを一人で抱え込む、発散できない、共感できないといった環境はさらに心身を疲弊させます。

同じような気持ちを持っている人がたくさんいる___。

この感覚を持つだけでも、孤独感・精神的な不安を落ち着かせることができます。

 

ほかにも、「受験が終わったら旅行行こう!」とか「大学入ったら○○しよう!」といった話をするのも気持ちを落ち着かせるのに役立ちますよ!

 

ちなみに僕は、友達と受験が終わったら好きなバンドのライブに行く、ということをモチベーションにしてました。

 

理由④:焦りを感じられる[メンタル面]

学校に通うことで感じる焦りは

・ほかの人が勉強しているという焦り
・授業のせいで勉強時間が足りていないという焦り

です。

 

授業のせいで勉強時間が足りていないという焦りに関しては言わずもがなだと思うので割愛します。

授業のせいで勉強時間が足りていないという焦り

「授業受けてる場合じゃない」
「自分の勉強時間を確保できてない」

こういった焦りを感じることができます。

 

まあ、定期テスト直前に部活の大会があるような感覚になれます。

厳密にいえば学校の課外は主に問題演習なので勉強していないわけではないですが、自分での勉強時間に焦りを感じられると思います。

 

「直前期なんだから勉強できるだろ(笑)」

という人は問題ないのですが、勉強時間を満足にとれていない人の特徴として「危機感を感じていない」ことが挙げられます。

 

こういった人ほど「あの時勉強しておけば…」と後悔するイメージなので、危機感をペースメーカー的に与えてくれる課外はどんどん使っていきましょう!

 

学校に通わなくていい例

考え

今までは「学校に行った方がいいよ」という旨の話をしてきましたが、一応学校に通わなくてもいい例があります。

 

それは、自分の大学の傾向に合わないときです。

自分の大学の傾向に合わないとき

学校の課外では基本的に対策する志望校・学習する範囲が事前に配布されると思います。

※対策する志望校に関しては例えば、「旧帝大志望クラス」や「Marchクラス」といった、授業のレベルに関するものです。

 

特に見てほしいのは授業で扱う範囲です。

自分の志望校での定番の分野が網羅されているかは重要なのでぜひ見ておきましょう!

 

全部出席することが悪い、と言っているのではなく「勉強する分野を減らす」というのも受験直前期では選択肢の一つだと思います。

僕自身は、自分の苦手分野・受験する大学の定番分野が対象のときに出席し、それ以外は課外の時間に図書館にこもってました。

 

大学の傾向はコロッと変わる可能性はいつもありますが、そんなに余裕がなかったのと、大学側が過去5年でいつも出す分野が苦手分野だったのが理由です(笑)。

 

「自分の苦手分野を抽出したい」
「どんな問題がでても一定の点数を取りたい」
「傾向が変わったときでも対応したい」

このように考えている学生は全部の課外に出ることをオススメします。

 

逆に

「大学の傾向どおりの勉強に集中したい」
「○○の分野が苦手だからこの勉強時間を確保したい」

という生徒は課外を一部欠席するのは、選択肢としてアリだと思います。
(もちろん、課外中の勉強は必須だが)

 

どうせ解けるから行かなくてもいい、という人について

学校で扱うのは「本番レベル」の問題なので、確認の意味でも出席する価値自体はあると思います。

 

出来たら問題ないし、できなかったら改善していく___。

 

直前期では、いかに苦手分野をつぶせるかが大事なので、「やらなくていい分野」を抽出することも大事です。

やらなくていい分野とは、「なんとなくできそう」ではなく、問題に根拠を持って取り組めるか、という意味ですが問題を解くのが一番手っ取り早いです。

 

なので、「問題が解ける」と思っていたとしても、

・弱点の把握
・解ける問題の見える化

のためにも出席をオススメします。

 

先生の「学校こないやつは落ちる」発言の真意について

「学校こないやつは落ちる」といわれる理由は

・欠席者の不合格率は確かに高い
・自分を過大評価している学生が多い
・「逃げ」で休んでいる学生もちらほら
・単純にサボっているだけ(勉強していない)学生も一定数いる
・先生側からしても面白くない

あたりだと思います。

 

確かに課外の時間を勉強に当てることができて、効率的な学習をしている生徒もいるのですが、それを真似する「大して勉強できないけど学校はだるい」勢が多いです。

少し言葉が強くなってしまいましたが、勉強において「ツライ」は成長の場なので活用しないのはもったいないです。

 

先生側からしても、必死に入試対策の講義を考えてきているのに「自分で勉強した方が効率がいい」と思われるのはプライド的にも腹が立ちますし、ましてや参加していない生徒のほとんどが「勉強がずば抜けている生徒ではない」ことを考えるとこういった発言をしたくなるのはわかります。

例えば、勉強が苦手な年下の子に勉強を教えようとしてカリキュラムを組んだのに、「あの人に教わるより自分で勉強した方が伸びる」といわれたらムカつきませんか?

それと同じです。

 

先生側も人間であり、仏ではないこと・教師としてプライドを持っていることからも「学校こないやつは落ちる」発言の気持ちはわかります。

(高校の段階では全く考えてなかったですが(笑))。

結局は自分で決めよう

メリット

本記事では「迷うような学生は学校の課外を受けたほうがいいよ」という趣旨の解説をしました。

 

主な理由は、先述したように

・勉強時間の確保
・課外授業の質がいい
・孤立しない
・焦りを感じられる

の4つです。

 

と、いろいろ言ってきましたが、結局は自分で判断してください

 

「結局、どっちなの?」

と思われた方も多いと思いますが、人によって状況がちがうので。

 

・どうしても学校じゃ集中できない
・学校に行くとペースが乱される
・自学自習の時間を取られるのが惜しい

こういった人もいると思います。

 

結局、受験をするのは自分自身ですし、学校はあくまでもサポートです。

なので、自分が「最善」だと思う選択をしてほしいと思います。

 

受験が終わった後に後悔する学生ばかり

受験が終わったあとに後悔する学生は後を絶ちません。

 

「あの時もっと勉強していれば」
「あの分野が出るなんて」
「自分に甘すぎた」

こういった感想が多いです。

 

もちろん、直前の一か月でできることは高校3年間に比べれば微々たるものですが、直前期だからこそ、効率は過去最大急に上がりますし、努力次第で判定も覆ります。

だからこそ、この期間を有意義に過ごしてほしいと思います。

 

共通テストが終わって、二次試験までの期間は一番大変だと思いますが、この期間を乗り越えて皆さんの志望校に合格できることを願っています。

頑張ってください!