本記事ではこのような悩みを解決していきます。
・生物選択者は大学で苦労するのか
・受験では物理選択のほうが有利になる可能性が高い
本記事では物理選択者が医学部入学後に苦労するのか、について元物理選択者である筆者の経験をもとに解説していきます。
これから物理・生物の選択をする人、医学部への入学が決まった物理選択の方に向けての記事になりますので、ぜひ最後までご覧ください。
[結論]医学部で物理選択は苦労する
まず結論ですが、医学部入学後は物理選択者は苦労することが多いです。
具体的には生物科目全般で苦労します。
具体的な科目名として、
・分子遺伝学
・人体発生
・細胞生物学
・その他医学科目全般
などが挙げられます。
苦労する理由は、膨大な量を0から学ぶ必要があるからですね。
一般的に、生物選択者が高校2~3年間で受験勉強の一環として生物を勉強する範囲を半年で詰め込む必要があるのが主な理由です。
医学部での勉強は、
基本的な体の構造の理解を前提として、何に異常が起きるとどんな症状や変化が起きるかを学ぶのが基本です。
つまり基本的な理解がないと、そもそも理解が追い付かないことがザラにあります。
そのため、「生物」で学んだ内容が頭に入っていないと、いちいち基本的な体の構造+体の異常の2つを覚える必要が出てきます。
基本的にテスト勉強はテスト直前期に詰め込むことが多いので、どうしても短期記憶になる節があるので、どうしてもテストのたびに二度手間になりがちです。
そのため、物理選択者は生物選択者に比べてテストの難易度があがることが多いのは事実です。
医学部に入学する前は物理有利、入学後は生物選択有利の現状
もちろん、大学一年生の時は生物選択者は「物理」の履修が義務付けられている大学がほとんどです。
そのため、生物選択者は物理を受講しなくてはいけないことが多いです。
具体的には
・電磁気
・原子
の分野があり、これらの科目をクリアする必要があります。
実際のところ、物理が苦手で生物選択にした人が多いと思いますが、大学の授業の物理は暗記で乗り切れる大学が多いようです。
具体的には、授業や課題の中から数問だす、というところも多いようです。
そのため、直前に数値や式を暗記して乗り切っている人が多かったです。
物理科目は大学1年生で学んだあとに使う機会がめっぽう少ないのが特徴です。
厳密にいえば、放射線診断学・治療学で放射線に触れる機会が多いですが、物理の知識が必要なところは限定的ですし、物理選択者だからといって特別有利になるわけでもないので実質一年生でおさらばになる科目といっても過言ではありません。
なので、
「大学で学ぶ物理が不安…」
という元生物選択者の方も安心して授業に臨んでほしいと思います。
医学部受験では物理と生物どっちがオススメ?
とここまで、医学部入学後は物理選択者が苦労する話を紹介してきましたが、受験の時は物理と生物選択者のどちらがオススメなのでしょうか?
結論から言うと、「入学のしやすさ」でいえば物理選択がオススメです。
「えっ?大学入ってからは生物のほうが有利なんでしょ?」
と思われた方も多いと思いますが、それに関しては以下の記事で解説していますので興味のある方はぜひご覧ください。
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本記事のまとめ
本記事では、
・入学後は生物選択が有利
という話をしてきました。
まあ、結局は一長一短ということですね。
個人的には、物理に苦手意識がないのなら入学難易度が少し下がる物理選択がオススメです。
まあ、物理を選んでも生物を選んでも入学している人がいる以上どっちが有利か、というデータを客観的に評価することができないので、
勉強するのが苦になりにくい方をぜひとも選んでほしいと思います。
皆さんが後悔の無い選択をできるよう応援しています。
ではまた。