NO IMAGE

[難関大学を目指す]共通テストの勉強いつからすべき?医大生が解説

 

共通テストの対策っていつから始めればいいの?

本記事ではこのような疑問を解決していきます。

 

・共通テストの対策はいつから始めるべきか
・高校3年時の共通テスト本番レベル模試について
・各科目ごとの対策について
この記事の筆者は現在は国公立大学医学部に在籍している現役大学生で、合格までの道のりや勉強方法についての解説記事を出しています。

 

では早速見ていきましょう。

共通テストの勉強はいつから始めるのがいいか?

どれを選べばいいか困っている図

結論から言うと、志望大学によります。

というのも、共通テストと二次試験の比率が2:1の大学もあれば、1:4の大学もあって、一概に「○○月からやった方がいいよ!」とは言えないからです。

 

ただ、

・地方国公立レベル→夏休みから
・有名大学レベル→9~10月から
・旧帝大レベル→10月~12月から

のイメージがあります。

 

もちろん、共通テストにどれほど相性がいいか・二次試験に時間をさけているか・配点がどれだけ高いか、といった要因に合わせて勉強時期を考えていく必要があります。

 

僕自身は共通テストが苦手だったこと・配点が高めだったことから9月から共通テストの勉強を始めましたし、東大志望で共通テストが得意な友達は12月の中旬から本格的に共通テストの対策をしていました。

 

と、こんな感じで志望校や自分の状況に合わせて対策していくことが大切になってきます。

 

高校3年生から始まる「共通テストレベル模試」について

高校三年生からは、河合塾を筆頭に「共通テスト本番レベル模試」が定期的に開催されますが、この結果に一喜一憂する必要はないと思います。

 

ただし、どの分野が取れてどの分野の対策が必要かは確認しておくと、本番までにやるべきことが見えてきます。

僕の場合は

・国語(特に古文漢文が解けるか)
・数学の誘導に乗れるか
・英語は対策なしでも高い点数が取れるか
・有機化学の問題はどういった問題が出るのか

などを確認していました。

 

記憶で新しいところでは、

・古文が苦手→ゴロゴを隙間時間に読む
・ユークリッドの互除法が苦手→整数問題の補充
・英語のアクセントが苦手→テスト前日にアクセントの確認(頻出単語)
・化学の有機が苦手→時間を掛けて暗記
・歴史の後半が苦手→教科書で後半だけを読んでみる

といった対策をしていました。

 

こういった本番レベル模試は、年に何度もあるのでテストの度に

弱点の把握→次回のテストまでに苦手分野をつぶす→次のテストで新たな弱点を見つける

を繰り返しました。

 

要は、自分なりの仮説を立てて、苦手をつぶし続けた感じです。

自分の仮説と違うことも多々ありますが、それらも踏まえて自分で考えることで次につながっていきます。

 

何をすればいいか分からない人へ

たまに

「成績が上がらないです。何をすればいいですか?」

といった質問を受けることがありますが、辛辣な言葉でいえば

 

知らん(笑)

です。

 

だって、その人の

・直近のテストの成績が分からない
・どの大学を志望しているか
・マークシートでのテストと記述での成績が分からない
・どのくらい勉強時間が取れるのか分からない
・どのレベルの学校に通っているのか分からない

のですから。

 

なので

「みんなこうしろ!」

といったアドバイスができないのが現状です。

 

 

ただ全員に言えることは、

模試で分からなかった分野の復習から始めることをオススメします。

 

目指すレベルによって、どの程度取らないといけないかは人それぞれですが、共通テストでは

・ある程度パターンがあり、出題傾向が似通ることが多い
・出題範囲が同じ
・問題の難易度はある程度一定(2021年度は例外)

なので、本番レベル模試の復習と弱点克服をしていけば自ずと点数も上がっていきます。

 

なので、点数が取れていない順に優先順位をつけて弱点をつぶしていくのがオススメです。

8割とれている分野を9割にするよりも、3割しか取れていない分野を6割にする方がコスパよく学習できるので、変に優先順位を変えないように。

 

夏明けからの対策を全員にオススメできる科目について

多くの高校は、夏は二次試験の勉強を進めるよう指導することが多いです。

 

僕自身も、夏休み中に赤本をやったり、理科系の科目のレベルアップに勤しむことをオススメしています。

 

なので、オススメは夏明けからの対策になるのですが、まずは

・国語の「古文・漢文」
・日本史・世界史
・生物基礎、化学基礎

あたりがオススメです。

 

オススメといっても、まずは単語・文法あたりからの対策ですね。

 

これらをオススメする理由として、

・すぐには伸びない
・反復回数をこなすと点数が伸びやすい
・直前期の対策は他の科目に集中したい

といった理由があります。

 

例えば、直前期では

・英語のアクセント問題の対策
・数学の共通テスト慣れのための問題演習時間の確保
・苦手分野の克服

に時間を割くと効率的に点数を伸ばすことができます。

 

暗記科目は、

・詰め込むと本番でのど忘れの可能性があること
・絶対的な時間がかかること

が多いので、少しずつでも対策をしておくと直前期に詰め込まなくてよくなりますよ。

 

「古文・漢文なんて共通テストでしか使わないし…」
「なんだかんだで直前でも間に合うだろう」

こういった考えの人が多いと思いますが、直前期にどれだけ勉強時間を減らせるか、というのが二次試験にもつながってくるので早めに下地を作っておくことがオススメです。

 

 

 

※配点のほとんどが「共通テスト」であれば、共通テストの勉強は夏から始めたほうがいいかも。

夏ごろから共通テストの対策をするうえでの注意点

共通テストの対策をするうえで気をつけるべきことは、

共通テスト・センター試験の過去問を解かないということです。

 

「過去問解かないと意味ないじゃん(笑)」

と思う方もいるかもしれませんが、これは学校での共通テスト対策が有効でなくなるからです。

 

というのも、学校によって時期は異なりますが、10月~12月くらいになると、授業中に過去問を解く授業が増えてくるからです。

既に知っている過去問を解くのも悪くはないですが、課題が見つかりにくくなること・初見での実力が分かりにくくなることからオススメできません。

 

なので、共通テストレベル模試をまとめた

・駿台
・河合

あたりの問題集を解きながら対策を進めていくと、共通テストのレベル感・自分の不足部分が見えてくると思います。

科目によって異なりますが、

科目ごとの対策方法をまとめました。

 

これから共通テストの対策をする方はぜひご覧ください。
(※随時更新中)

国語の対策

古文の対策については以下の記事がオススメです。

関連記事

古文単語が苦手で全然覚えられない。ゴロゴがいいって聞くけど、実際はどうなのかな。共通テストで点数が取れればいいんだけど… 本記事ではこのような悩みを解決していきます。   ・ゴロゴの到達レベル ・ご[…]

メリット・デメリット

数学の対策

数学の対策については以下の投稿で解説しています。

関連記事

共通テストの数学の過去問やってるけど、全然伸びない。勉強時間も確保してるし、記述は比較的いいのに共通テストになるとなぜか取れない。対策があれば教えてほしい。 本記事ではこのような悩みを解決していきます。 &nbs[…]

感想

英語の対策

単語に関しては学校で使用している単語帳でOKです。

基本的な単語が主なのでキクタンやユメタン、シスタンなどの

文法・長文に関しては以下の記事で解説しています。

関連記事

英単語と英文法はある程度できるようになったけど、英語の長文を読むのが苦手。分かりやすくて、長文が読めるようになる教材を教えてほしい。 本記事ではこのような悩みを解決していきます。   ・英語長文の勉強[…]

60を示す数字

日本史の対策

関連記事

共通テストが1か月後に控えてるんだけど、現時点で全然点数が伸びない。今からでも点数を劇的に伸ばす方法を知りたい。 本記事ではこのような悩みを解決していきます。   ・オススメの勉強法 ・オススメの教[…]

男性が手を広げて海を見ている様子

2022年の共通テストは難しかった件について

まとめ

2022年の共通テストは特に数学1Aを筆頭にほとんどの科目が難化しました。

数学1Aを筆頭に全7科目で去年よりも難化が見られたのが現状です。

 

2021年度の共通テストから得た教訓としては、共通テストにとどまった勉強から抜け出すことです。

高得点を取る秘訣は、二次力をつけること。

 

これが顕著に出た年だったと思います。

というのも、出題された問題は今までの共通テスト・センター試験に比べて論理的思考力・読解力を問われる問題が多かったように感じます。

「共通テストレベルの対策」と高を括るのではなく、既存の知識をもとに問題の情報を対処する能力の必要性が出てきました。

 

正直なところ、2021年度の共通テストの明らかな問題の難化があったので2022年度には易化が想定されますが、確実ではないので対策をしておくことに越したことはありません。

仮に対策して易化した場合は高得点が期待できますし、2021年度共通テストと同様の難易度でもオオコケすることは少なくなると思います。

 

 

[まとめ]共通テストの始める時期について

本記事では

・共通テストの対策はいつから始めるべきか
・高校3年時の共通テスト本番レベル模試について
・各科目ごとの対策について

について解説しました。

 

自分の志望校・共通テストの苦手時期・基礎学力などによる、という話をしてきました。

 

[体験談]共通テストを舐めた同期たちの末路

少し僕の高校時代の話をすると、

「共通テストなんて楽勝だろ(笑)」

と思っていた学生が二次試験前に志望校を諦める、といったことがよくありました。

 

僕のいたクラスは理系のクラスで、そこそこ勉強ができるクラスではあったのですが、国語・社会科目をなめていた学生が多かったのを覚えています。

 

「古文なんて、二次でも使わないし直前でも間に合うだろ」
「社会とか全体の配点から見たらほぼ合否に直結しない」

といったことを考える学生が多かったです。

 

 

でも、そういった判断をしたために共通テスト対策後に後悔する学生が大量に発生しました。

・ボーダーが8割だったのに78%しか取れず、志望校を1ランク下げる
・東大志望だったが84%で、弱気になってしまった
・理系科目はよかったものの、文系科目で足を引っ張ってしまった

などの理由で、第一志望を諦める学生がたくさん出ました。

 

東大などに関しては、共通テスト比率が20%であることを考えると、二次試験に比重を置くことは当然ですが、0.01点差が合否に直結することからも弱気になってしまった友達は本当に勿体なかったと思います。

 

難関大学になればなるほど、共通テストの配点は低くなりやすいですし、結局は二次試験で合否が決まることが多いのは事実ですが、

共通テストでの結果によって得られる精神的な安定は二次試験までのメンタルにまで関わってくるので、是非とも舐めずに対策していってほしいと思います。

では勉強を頑張ってください!