本記事ではこのような疑問を解決していきます。
・参考書マニアが陥りがちな失敗
・「1冊を徹底的に」とはどういう状態か
・まとめ
一冊を複数回勉強した方がいい理由
一冊を何周もした方がいい理由は以下の通り。
・自分の苦手が抽出できるから
・単純にお金がかからないから
です。
1つずつ解説していきます。
1周目よりも2周目以降のほうが効率がいいから
一番はこれですね。
基本的に、1周目で疲弊するのは当たり前です。
・知らない情報を詰め込むので脳に負担がかかる
・自分ができる問題とできない問題が区別しずらいので結局時間がかかる
等が挙げられます。
でも、2周目以降はどうでしょうか。
・分からない問題との区別ができている
・解説でつまずいたポイントが振り返れる
という状態になっていると思います。
つまり、二周目以降はより効率よく学習できるようになっているわけです。
俗にいう「強くてニューゲーム」が可能なわけです。
自分の苦手が抽出できるから
2つ目は「自分の苦手が抽出できるから」です。
現段階の勉強の主なゴールは、大学受験で第一志望に合格することだと思いますが、それはもっと細かく言うと、できない問題を解けるようにすることとも捉えることができます。
つまり、教材での勉強にはいくつかのステップがあるわけです。
- 自分ができる問題とできない問題を区別する
- できない問題がなんでできないか分析する
- 基本的な解法、考え方、計算を見直す
- できない問題を解けるようにする(反復学習)
- 類似する問題をも解けるようにする
のステップを踏んでいく必要があります。
1周だけの学習では、ステップ3までの学習がせいぜいですが、勉強のメインの工程はステップ4~5にあります。
そのため、勉強の本質までにたどり着くためには、反復学習をすることが必須の条件になっているわけです。
この本質に気づかなければ、いくら勉強しても成績は伸びていかないわけです。
単純にお金がかからないから
単純に参考書って高いです(笑)。
例えば、皆さんが持っているであろうチャート式は1冊で3000円するわけですから、似たような参考書を買うだけで出費がかさみます。
1冊を1周だけこなすのであれば割に合わないです。
それが複数の科目になると…とんでもない額になります。
皆さんの参考書代は基本的に保護者の方の苦労の上で成り立っていることを忘れないようにしてください。
参考書マニアが陥る失敗
では逆に「参考書マニア」と呼ばれる人にはどのようなことが起こるでしょう。
早速書き出していきます。
・常に初見なので、脳にかなりの負担がかかる(新しいものに触れすぎ)
・変に見たことのある問題は多いが、自力では解けない(復習不足)
・お金がたくさんかかる(教材だけで数万円の人も)
といったところでしょうか?
…耳が痛い人もいるかもしれませんね(笑)
何を隠そう、僕もその中の一人でした!
が、本当にこういった問題が起こります。
人よりも勉強しているはずなのに…
誰よりも知識はあるはずなのに…
なぜか成績はあまりよくない。
こういった状況に陥りやすいです。
対策はまさに、
一冊の教材を徹底することです。
ここから先は、「1冊を徹底的に解く」の定義を話していきます。
「1冊を徹底的に解く」とは?
1冊を徹底的に、とは
・類題も同じように解ける
・どうしてその解法を使うのかを人に説明できる
・少なくとも9割以上理解し、自分の思考の一部にする
状態のことです。
当たり前のことですが、練習の段階でできないものは本番では絶対にできません。
入試の本番では、今まであたりまえに使っていた知識にすら疑問を感じてしまうほど、パフォーマンスが下がることが多々あります。
だからこそ、本番でも揺るがない知識を蓄えてほしいと思います。
そのため、「見たことがある!」という状態で終わるのではなく、
「この問題はあの参考書の○○でやった問題に似てるから、○○という理由で△△を使えばいいのかな?」
くらいまで仕上げていくと良いと思います。
まとめ
本記事では
・参考書マニアが陥りがちな失敗
・「1冊を徹底的に」とはどういう状態か
について紹介しました。
この辺を念頭に置いて、勉強に励んでもらえればと思います。
僕の好きな言葉で、ダルビッシュ有投手の
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) June 11, 2010
という言葉があります。
まさにこの通りで、
ただ勉強時間を取ればいい、志望校に受かった先輩の使っていた参考書をかたっぱしから勉強すればいい、というわけではなく、自分の学力や苦手に合わせて臨機応変に自分に合わせていくことが大切です。
自分なりに自分のクセを知ったうえで、今の自分には何が必要かを考えて受験勉強に励んでほしいと思います。
皆さんの第一志望の合格を期待しています!
ではまた。